デンパサールのアートセンターに行ったとき、テレビの収録をやっているというので覗いてみた。カメラが2台すえられていて、踊り手がスタンバイしている。ディレクターらしき人が、手を上げて「スタート」と声をかけると音響担当がスイッチをいれた。
おどろいたのはこの瞬間である。なんと音源はカセットテープで、音を出しているのが大型のラジカセ。このスピーカーだと小さすぎて音が悪いので、外部スピーカーにつなげている。しかし、プレーヤーが所詮ラジカセであるわけで、音なんて知れたものである。スピーカーだって、運動会のアナウンスに使うような代物である。
ガムランの生音(なまおと)だったら、あれだけ真剣になれるバリ人がどうしてテープ音響となると、こんなにもアバウトでいられるのだろうと首をかしげてしまう。しかもこの映像がチープな音とともにインドネシアの国営テレビの画面で流れるのだ。しかも野外の炎天下で踊り手は汗をかいていて、決していいコンディションとはいえない。やっぱり、「バリはまだバリなんだなあ」と実に奥深い感想を持ったのであった。
おどろいたのはこの瞬間である。なんと音源はカセットテープで、音を出しているのが大型のラジカセ。このスピーカーだと小さすぎて音が悪いので、外部スピーカーにつなげている。しかし、プレーヤーが所詮ラジカセであるわけで、音なんて知れたものである。スピーカーだって、運動会のアナウンスに使うような代物である。
ガムランの生音(なまおと)だったら、あれだけ真剣になれるバリ人がどうしてテープ音響となると、こんなにもアバウトでいられるのだろうと首をかしげてしまう。しかもこの映像がチープな音とともにインドネシアの国営テレビの画面で流れるのだ。しかも野外の炎天下で踊り手は汗をかいていて、決していいコンディションとはいえない。やっぱり、「バリはまだバリなんだなあ」と実に奥深い感想を持ったのであった。