Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

凧 layang-layang

2015年09月09日 | バリ
 早いものでバリから戻って、もう4日目です。戻ってきたら、雨、雨、雨で本日は台風上陸。この二日間、浜松は道路冠水ですっかり全国的に有名になった気がします。
 その浜松では5月3日から5日まで浜松まつりで大きな凧があがります。初子の成長を祝うという大きな意味がありますが、写真の凧はバリの凧。ちょうど乾季の7月から9月中旬にかけて浜松のように大きな凧があがり、若い男の子たちは凧揚げに熱中します。凧を持って幹線道路を移動している団体のせいで道路が渋滞、なんてこともしばしばです。ところでバリの凧は、儀礼的な意味はありません。単なる娯楽。1930年代の写真にもすでに撮影されていますから今世紀初頭にはもうあげていたということになります。
 バリの凧と浜松の凧の大きな違いは、というと、ずばり「音」。もちろん形の違いもありますが、大きな違いは「音」がするか、しないかなのです。バリの凧には振動する弦のような紐がつけられていて、それが大空で風によって振動して「ブーン」という大きな音を発します。バリ人は竹にあけられた穴のスナリ、また鳩の足につけられた笛など、風を「音」にする達人ですが、凧にも「音」をする装置をつけるのです。ちなみに凧上げコンテストではこの音も審査対象だそうです。写真から音が聞こえてきませんね。すごい音なんですよ。僕だけにはよく聞こえます。音の記憶が蘇ります…。