Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

再会・再買

2015年11月27日 | 家・わたくしごと
 先週、国分寺の古本屋にぶらりと寄ったのだが、すぐに目に入った雑誌があった。懐かしのART VIVANTアール・ヴィヴァンである。実はこの名前のお店がかつて、西武池袋にあった。現代絵画や現代音楽を扱うお店で、私が高校生だった1970年後半から1980年代に通いつめた店だった。ここが出していた雑誌もまたART VIVANTだった。
 1980年代に出版されていたこの雑誌は、アートを扱う雑誌として当時は最先端だったと思う。気に入った号が出るとすぐに購入してむさぼるように読んだ記憶がある。今はこんなに新刊雑誌を読むことはなくなってしまった。しかし民族音楽学を専門にするようになり、雑誌の置き場にも困って、もうかなり前になるが全部古書店に売ってしまったのだった。
 国分寺の古本屋で出会ったのは、売ってからしばらくして後悔をしてしまったART VIVANTのフルクサス特集である。価格は1500円。安い買い物ではないが、これもまた縁。久しぶりに再会して、再買をはたしたのだった。頁をめくるたびに時代をさかのぼっていくような気がする。こんなアート運動にあこがれていた自分がいたんだな、と思うとちょっぴり微笑ましい。