浜松市のとあるインドネシアに進出している企業に依頼されて、近隣のイベントホールで行われた賀詞交歓会で演奏することになった。学生たちが企業側ときちんと段取りをして、準備。演奏もぬかりなくできたのだが、ちょっとおもしろかったのが控室の表示である。
「余興控室」というネーミング。実に面白い。確かに我々はパーティーの会食の中、演奏するわけだから「余興」である。余興とは「その場を盛り上げるための演出のこと」であり、結婚式などでは「余興」「出し物」などと呼ぶことが多いだろう。しかし、最近ではガムラン上演者控室、などと書かれるだけで、「余興」と表示されることはまず「ない」のである。
あらためて、「そうだ、演奏するだけじゃなく、宴会盛り上げなくちゃいけないんだ」と自覚し、主賓テーブルをしっかり意識しつつ、話も演奏もかなりがんばって「盛った」つもりである。このあと、また連鎖的にどこかの企業から「余興」の依頼があれば嬉しいのだが…。