久しぶりにレコードを国分寺の珍屋で購入した。ピート・シーガーの伝説的なコンサート、1963年6月8日にカーネギーホールのライブである。1950年代にはレッドバージで歌ことができなかったピート・シーガーが公民権運動の流れの中でこうして大ホールでコンサートができるようになったことは驚きである。それにしてもこの時代のフォークソングのもつ社会性というのは本からしか学びようがないのだが、このライブコンサートのレコードを聴くと、観客がともに歌うフーテナニーのすごさを改めて感じてしまう。
このレコードがCDになっているのかどうか調べたことがないからよくわからないが、今の世には絶対に発売されないようなこの社会性をぷんぷん匂わせたレコード(しかも日本版で故中村とうよう氏の解説付き)を手に出来て、なんだかとても嬉しい。レコードの音がいいとか、悪いとか、私はその点にはあまりこだわりはないのだが、1966年に発売されたこのレコードを今からきっと50数年前に胸をときめかしながら聞いた人がいたんだろうと思うだけで、心がときめくのである。
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