Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

夜の街

2016年09月12日 | 浜松・静岡

 住んでいる14階のベランダから定点でよく写真を撮る。東向きなので朝日が昇る一方、夏の快晴の午前中は暑くて、ちょっとお洒落にベランダで朝食、なんてことはこの時期は難しい(だからといって他の季節に挑戦したこともない)。いいことといえば、洗濯物がよく乾くことか。
 夜になるとマンション周辺は風景が一変する。ベランダから右を眺めると浜松市一番の歓楽街。金曜日の夜となれば、いったいこの人たちがどこから湧いて出てきたのか、と思うほどに賑わう街である。もちろん頻繁に喧嘩もあれば、酔っ払いもたくさんいて、一晩に何度もパトカーや救急車がサイレンを高らかに鳴らしながらやってきて、歓楽街の賑やかさに花を添える。ここに住み始めた頃は珍しくて、寒くてもベランダでそんな風景をぼんやり眺めていたが、今はもう慣れて「またか」と思う程度である。
 ベランダから右を見ないで真正面、つまり写真を定点から撮影する。これは磐田方面なのだ。つまり東京方面といってもいい。浜松駅近くのノッポのビル以外はとにかくまっ平である。夜景にもすっかり慣れたが、夏の夜景が美しいのは夜12時を過ぎてから。街も少し静けさを取り戻して、なんとなく落ち着いた風景なのだ。やっと地に足がついたようなマンションからの風景、これが昨晩撮影した一枚の写真から思うことである。


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