Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

明日が公演初日です

2016年12月02日 | 家・わたくしごと

 毎年12月第1週末に渋谷光塾で行われるバリ島ワヤン公演、とうとう明日が初日です。先週末、荷物をすべてまとめて明日の朝、出発を待つのみです。この公演は常にこれまで上演したことのない新しい演目に挑戦する場。何度も上演した演目と、初めての演目だとやはり緊張の度合いが違います。とはいえ、あまり不安なことは考えずに上演することが大事。練習してきたわけだし、その成果をお客様に楽しんでいただくだけですね。
 今回の演目は長いこと温めてきたウィラタ・パルワです。1987年に今は亡き私の師匠であるラジェグさんから学びました。またその時代、毎日のようにワヤンの依頼上演がありましたから、師匠は繰り返しこの演目を私のために行く先々で上演してくれ、私はその場面構成や上演方法をグンデルの演奏をしながら頭に焼き付けました。ですから、このワヤンの練習をしていると節々で師匠の上演する光景が蘇ってきます。
 ただ、全く同じというわけではありません(だいたい師匠と同じようにできるわけないし)。ここはバリではなく日本ですから、そういう意味で、マハバラタ物語を知らない日本の観客を意識してだいぶ台本を書き直しましたし、演出も変えました。それが日本で上演する意味なんだと思います。さて明日はどんな公演になるのでしょうか。緊張もしますが、ちょっぴり楽しみでもあります。


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