

高原を歩いていると目に入るのがこれ ワレモコウ
チラリとみると小さな黒っぽい楕円形の穂が揺れているだけのようだが 良く見ると穂の中に小さな花がビッシリと咲いている
花びらに見えるのは花弁ではなく萼片
穂の上から順に咲いてゆく まだ下の方に少しだが蕾が見える
ワレモコウ・・漢字で書くと吾亦紅 吾木香 その他色々あるが由来は・・
吾亦紅・・この花は何色か意見を出し合った時に 吾は尚亦紅と思う と主張したのでこの名になった
吾木香・・キク科のモッコウ(木香)から来た説 モッコウは根に芳香があり漢方で使う 吾木香も根を乾燥して地楡(ちゆ)と呼び漢方で止血剤に使う
吾も亦(また)紅(くれない)なりとひそやかに (高浜虚子)