
赤いイチイの実が生った
イチイの名は、昔この材で笏を作ったことから 位階の正一位、従一位に因んでつけられた
イチイ科の常緑高木 亜高山帯や寒冷地に針葉樹と混生して生育する。高さ20m、直径1m程にもなる
葉は長さ2cm幅2mmの線形でらせん状に付くが、側枝ではやや2列に並ぶ
先端は尖っているが触っても痛くない
花は3~5月 雌雄別株で稀に同株に咲く
雄花は4mm程で、10個ほどの雄しべが球状に集まっている
雌花は緑色の胚珠が1個 数対の鱗片に覆われている
花の後、夏から秋にかけて赤い実が生る
赤いのは肥大して杯状になった仮種皮で、中に5mmほどの卵球状の種子が入っている
赤い実は甘くて、甘さの為べたつくほどで美味しい
中の種子は苦みがあり有毒で中毒を起こすことがある
種を除いた実を果実酒、砂糖漬け、又ブランデーなどにつけ込んでアイスクリームのソースやケーキの飾りなどにすると洒落ている
葉は乾燥してから煎じて飲むと利尿効果がある