

トベラは枝や葉の臭気が鬼除けの効果がある、ということで節分に枝を扉に差して邪気を払ったので、「扉の木」から扉が転訛してトベラの名になった
トベラ科トベラ属の常緑低木、2~3m程になる
日本に自生しているトベラ科は、1属1種トベラのみ
花は雌雄別株
4~6月に、本年枝の先に集散花序を出し、2cmほどの白い花を多数つける
花の色は初めは白色だが、古くなるとクリーム色になって綺麗だ
左の写真が雄花、雌しべは不稔、花色はクリーム色になっている
右は雌花、雄しべは葯の発達が悪く見える
葉は互生し、葉身は5~10cmの倒卵形
先は丸く基部はクサビ型で葉柄に流れる
縁は全縁で、しばしば裏側に巻いている
果実は蒴果
1~1.5cmの球形で、11月頃灰褐色に熟す
熟すと3烈して、粘った赤い種子を10個ほど出す
種子は6mm程の歪んだ腎臓形で、赤い粘液質に包まれている