トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アカゲラ

2011-05-16 | 野鳥


林の中でアカゲラが飛んできた
白黒のだんだら模様と綺麗な赤色で見た見たと満足する鳥だ

キツツキ類は枯れ木をたたいて音を出すドラミングをする
声の代わりに音を遠くへ響かせて つがい相手の呼びかけや縄張り宣言 近距離のコミュニケーションだと言われる
種類によって音の大きさや長さが違う 市街地もにいるコゲラは音も小さく短い

木の幹に縦に止まる事が多い この時は両足と尾で体を支える

アカゲラ:キツツキ科 体長23.5cm 本州 北海道に留鳥として分布 
つがいで林の中で直径200mもの縄張りを持って繁殖する

アカスジキンカメムシ 幼体

2011-05-15 | 虫類
アカスジキンカメムシ幼体


アカスジキンカメムシ成体


葉の上で日向ぽっこ?のカメムシを見つけた
アカスジキンカメムシの幼体だ 4齢か5齢位か

成体は光沢のある金緑色に赤色の帯紋が映える美しいカメムシで「歩く宝石」とか言われる
色の綺麗なカメムシは臭いにおいを出さないのだそうだ
成体の写真は昨年の今頃のもの

大きさは18mmでカメムシの仲間では大きい方
カメムシの仲間(カメムシ目)は半翅目ともいい主なものは前ばねの半分がかたいさやになっている

コナラ フジなどの広葉樹 ツバキ アオキなどの常緑広葉樹 スギ ヒノキなど針葉樹などにいる

ウドンゲ

2011-05-14 | 虫類
ウドンゲ


クサカゲロウ


クサカゲロウの卵・ウドンゲ(優曇華)と呼ばれる・が木にぶら下がっていた
細長いテグスのような柄の先に1mmほどの卵
風に少しユラユラとして優雅な趣

クサカゲロウは全身緑色の透き通った翅で綺麗なカゲロウ
肉食で植物上にいて幼虫も成虫も小昆虫アブラムシ カイガラムシ ダニ等を食べる

名前は優雅な姿に似ず臭いのだそうな それでクサカゲロウ まだ匂いを嗅いだことはない

ホオジロ

2011-05-13 | 野鳥


国土の64%で繁殖していると言われていてどこにでもいる鳥ホオジロがさえずっていた
(64%ってどうやって調査したんだろうか)

さえずりは素晴らしい 「一筆啓上仕り候」などと聞きなしされるが 鳥見を始めたばかりの初心者の頃 覚えた聞きなしの通りに囀りを聞いて感動したのを覚えている

オスは十数曲のレパートリーを持ち 同じ曲を十数回から百回以上も繰り返す 全部聞こうと思ったら大変時間がかかる 
妻帯できたものと独身者では一日のさえずりの回数が2倍の差があるそうだ
上手な歌い手が持てる ということ
だが妻を娶ったオスはあまりさえずらない せいぜい小声の鼻歌程度・・無駄なエネルギーは使わない?

カワラヒワ

2011-05-12 | 野鳥


河原を歩いていたら カワラヒワに出会った・・オジン駄洒落ですがホントのこと

カワラヒワは町中でもよく見かける
キリキリコロコロと鳴き ジュイーンと繰り返すこともある

ペアーの作り方が面白い
集団で高い気に集まりオス同士闘い勝ち残ったものが求愛してペアーになり集団から出てゆく
残ったオス同士は次のオスを決定する闘いに入ってゆく
最後まで残った・・あぶれたオスは ジュイーンジュイーンと大声でさえずり 小さな縄張りを密集させた巣(ルーズコロニー)の周りをウロウロして 出番を待っているらしい

カワラヒワ:スズメ目アトリ科 体長15cm 雌雄ほぼ同色・オスの方が黄色味緑色味が強いかな
九州以北に留鳥として居る
スギやマツの梢近くの枝先に10cm程のお椀型の巣を作る 巣はまだ見たことはないが見てみたい 羽毛 綿 樹皮 細根 枯れ茎などを使ったものでメジロとは違った趣がありそう
ひまわりの種を好みエサ台にもやってくる

クサイチゴ

2011-05-11 | 樹木 草花


割合どこにでも見られるクサイチゴが真っ盛りだった

バラ科キイチゴ属の木本だが名前はクサイチゴ
丈が低く草のように見えるのでこの名前になった

割合春の早い時期から咲いて6月には実が赤く熟し食べられる 結構おいしい!

身近にみられるクサイチゴの仲間でカジイチゴやモミジイチゴがあるがこちらも食べられて美味しい

こんな野のイチゴを食べていると自然の恵みを感じる

ヒトリシズカ

2011-05-10 | 樹木 草花


公園などで植栽されているのは時折見かけるが 山の中の道脇にひっそりと咲いているのは初めて

変わった花で花弁も咢もなく 雌しべ1個と雄しべ3個があり 緑色の子房の横腹に雄しべが3個付く
白い糸のように伸びているのは花糸で 外側の雄しべの基部に黄色の葯がみえる

ヒトリシズカ(一人静):白く清楚な花を静御前に例えた 一人は花穂が一個付くから
センリョウ科の多年草 高さ10~30cm

山道でこんな花に出会うと思わずにっこりしてしまう

コアリガタハネカクシ

2011-05-09 | 虫類


高原の池の回りを歩いていた時に同行の者が見つけてくれた
捕まえたら早速ウンチをした 驚いて出てしまったのか 臭いいやなものを出して驚かせて逃げる算段なのか 多分後者が正解かも・・

コアリガタハネカクシのようだ
後翅が退化して飛ぶことは出来ない
ササ 小灌木の枝や葉の上をただひたすら歩きまわって小昆虫を食べる食肉性の昆虫

ハネカクシ科の昆虫でこの仲間はゾウムシ科と共に甲虫類の中では最も種類が多く 日本では名前の付いたものが約1500種 まだ名前の無いものを含めるとおそらく4000種以上もがいると予想されている

ベストを着こんだように見える翅鞘の下に 後翅を隠し持っていてこれがハネカクシの科名になっている

キバラヘリカメムシ

2011-05-08 | 虫類




ニシキギの花を眺めていたら中にカメムシがいた
キバラヘリカメムシだ
写真を撮ろうと脇の葉を退けたら無抵抗にポトリと落ちた
危険脱出のテクニックかな

ヘリカメムシ科の仲間で背は黒褐色で腹が黄色い 15mmほどの大きさ

ニシキギ マユミ ツルウメモドキなどの実が大好きで他の植物ではあまり見かけない

ソシンロウバイの実

2011-05-07 | 樹木 草花
ソシンロウバイの実


ソシンロウバイ花(2月)


まだ寒い2月に花を楽しんだソシンロウバイが可愛い実をつけていた

この実は偽果で果床が大きくなったもので 中にそう果が5~20個入っている
先端に出ているのは雄しべの残りだそうだ

なんとも面白い形をした実で初めて見たときの楽しい印象が忘れられない

ソシンロウバイ:ロウバイ科 中国原産 ロウバイより花が大きく 内側の花被片まで黄色

アトリ

2011-05-06 | 野鳥


アトリは冬鳥でそろそろ北の方へ旅立つ時期

春の高原はノビタキのような夏鳥と アトリのような冬鳥が交差して面白い

アトリは時として秋の渡りに大群れで大挙してやってくることがある
3,4年前だったかアトリの当たり年があり近くの霊園でも群れで見られたことがあった

アトリ:スズメ目アトリ科 体長16cm スズメより少し大きい
 
アトリ科の鳥は世界に120種ほどいるが 狭い意味でのアトリの仲間(アトリ亜科)はたったの3種類で 日本ではアトリだけ
因みに同じアトリ科のカワラヒワ ベニマシコ イスカ等はすべてヒワの仲間(ヒワ亜科)で繁殖の仕方など生態が異なる

名前は「集まる鳥」が略されて「あつとり」「あっとり」と変化して「あとり」に落ち着いた言葉と言われている

ノビタキ

2011-05-05 | 野鳥


高原でノビタキが飛び回っていた

オスは褐色の冬羽がこの時期には真っ黒黒

鳥の羽の色変わりは多くは換羽によるが ノビタキの場合は 頭の羽毛が冬のうちは先端が茶色でその下が黒くなっている それで茶色の見えるのだが 春になるころは茶色の部分が摩耗して消え その下の黒が表に出てくるので頭が黒色に変化する

ノビ太くんなどと愛称され結構人気者
割合高い草の上でさえずったりしており目立つ

ノビタキ:体長13cm 夏鳥として本州中部以北の草原に渡来する

コマドリ

2011-05-04 | 野鳥




深い山の苔むした岩や倒木の上で よく通る素敵な歌声を聞かせてくれるコマドリ
ウグイス オオルリと共に日本3鳴鳥とも言われる名手
鳴き声は「ヒンカラララ」とか「ピルルルル」などとさえずる

さえずる場所は地表近くが主で 逆に木の頂でさえずることもあり 中間の高さでさえずることが全くないから面白い・・と書いてある本があったが そんなことはないと言う証拠が下の写真
7~8mある木の下から3mほどのところでさえずっていた

生き物について言い切ることの難しさ

コマドリ(駒鳥):ヒタキ科ツグミ亜科 体長14cm 日本列島とその周辺で繁殖ほぼ日本特産 声量のあるさえずりが馬の声に似ている と言うことでコマドリ
英名Japanese Robin 因みにイギリスの国鳥はロビン(ヨーロッパコマドリ)

コマドリの学名はアカヒゲ(Erithacus akahige)になっている シーボルトが送った標本のラベルが取り違えられていたのに気づかずオランダのC・Jテミングが命名した と言われている
アカヒゲの学名は(Erithacus komadori)


 

ベニバナトキワマンサク

2011-05-03 | 樹木 草花


ベニバナトキワマンサクが満開だった

トキワマンサク(常緑のマンサク)は白い花で 小石川植物園で見事な大木を見たことがあるが これはベニバナでまた見事でしばし見とれた

人気があるようで最近あちこちで植えられている

壁際に植えられているマンションが近くに2か所もある
1か所では20本ほど植えられていたが半分以上が枯れて可哀相だった
植木屋さんが来てさっさと新しい木に植え替えしていた
植物だって命なのだから大事にして欲しいと思う

ライラック

2011-05-02 | 樹木 草花




ムラサキハシドイと言っても通りが悪いが ライラックとかリラと言えば誰もが知っている花

そのライラックが花盛り 淡紫色と白花があった
多くの園芸品種があり 紅紫色などもある

香りが素晴らしい 香水の原料にも使われているそうだ

ムラサキハシドイ:モクセイ科ハシドイ属 ヨーロッパ南部原産で日本には明治中期に渡来 
北海道ではよく植えられていて 6月に行われる札幌のライラック祭りは有名

モクセイ科の仲間にはレンギョウやモクセイ、ライラックなどの花木 果実を利用するオリーブ 香料をとるジャスミンなど有用な木が多い