葉緑素の無い純白の腐生植物
山地のやや湿り気のあるところに生える
ギンリョウソウは本種自体が腐植から栄養を摂るのではなくあくまで菌類に助けられて成長するので 最近は菌寄生植物というらしい
寄生植物とか腐生植物とか言うと他の栄養分を横取りする悪者のようだが 人間とて栄養を他の植物や動物に頼っている(従属栄養生物と言う)のだから 言ってみれば同じ仲間とも言える
ギンリョウソウ:イチヤクソウ科 大きさは10~20cm 下向きに付く花とうろこ状の鱗片葉に包まれた姿を竜に見立てた
葉緑素が無くて栄養を他に頼る以外は普通の草花と同じで つけた花に雄しべと雌しべがありいずれ球形の液果になり茎が倒れるとつぶれて種をまき散らす
今日は夏至から数えて11日で72候の一つ半夏生
その雑候の名前が付いている草がこの頃に花を咲かせるハンゲショウ(半夏生)
元々緑色の葉もこのころは茎に近い方から白くなる
花は上の方の葉腋から10cm程の花穂をだし小さな花を沢山つける
花穂は始めは垂れているが下の方から開花するにつれて立ち上がって来て ちょうど一番高い所が花盛りになっている
虫の目について止まり易くしているのだろうか
葉が白くなるのも地味な花を目立たせて虫を呼ぼうと白く変化すると言われている
花の時期が過ぎる8月頃葉は元の緑色に戻る と言われているが見たところ完全に元に戻るのは少なく葉によっては白っぽさが残っている
ドクダミ科の草本で別名カタシログサ・・葉が白くなるから・・と呼び半化粧と書くこともある
地味な花なりにずいぶんといろいろ工夫している