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今日は十五夜 陰暦八月十五日「中秋の月」
一年中でこの夜の月が最も澄んで美しいとされる
季節が良い 秋の草 虫の声 夜露 涼風
穂芒を挿し新芋や栗 枝豆あるいは団子などその年の初物を供えて 月を祭る風習は収穫を祈る昔からの農耕儀礼の遺風であろうか
江戸時代の自然相手の行事を粋に生活に取り入れて遊んだ 心豊かなご先祖様の伝承だろうか
この夜月の光で針に糸を通すことが出来れば裁縫が上達する
この夜絞った糸瓜の汁は肌を美しくする
色々あるがいずれも女の子のこと やはり月は女神様なのだ
名月や池をめぐりて夜もすがら(松尾芭蕉)
名月や笛になるべき竹伐らん (正岡子規)
乳房にああ満月の重たさよ (富沢赤黄男)
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ナデシコジャパン頑張ってますし 人気絶頂
あやかって高原で見たエゾカワラナデシコのお話
カワラナデシコ 別名ナデシコ 河原に生えているナデシコの意味
母種がエゾカワラナデシコで エゾカワラナデシコはそのカワラナデシコの山地型
可憐な花からナデシコ(撫子・・なでし・こ)
ナデシコ科ナデシコ属 属の学名はダイアンサス(Dianthus) ・ギリシャ神話のジュピター神で神に捧げる花の意味
その代表がカーネーションとナデシコ
ナデシコは英語ではピンクと言い 本来ピンク色と言うのはナデシコ色と言う意味だそうだ
カワラナデシコとエゾカワラナデシコの違いは 苞(蕾の時に包んでいたもの)が3,4対あるのと 2対で十字対生になっていることである
と物の本には書いてあるが しかしチョッと見た目には分からない
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高原を歩いていると目に入るのがこれ ワレモコウ
チラリとみると小さな黒っぽい楕円形の穂が揺れているだけのようだが 良く見ると穂の中に小さな花がビッシリと咲いている
花びらに見えるのは花弁ではなく萼片
穂の上から順に咲いてゆく まだ下の方に少しだが蕾が見える
ワレモコウ・・漢字で書くと吾亦紅 吾木香 その他色々あるが由来は・・
吾亦紅・・この花は何色か意見を出し合った時に 吾は尚亦紅と思う と主張したのでこの名になった
吾木香・・キク科のモッコウ(木香)から来た説 モッコウは根に芳香があり漢方で使う 吾木香も根を乾燥して地楡(ちゆ)と呼び漢方で止血剤に使う
吾も亦(また)紅(くれない)なりとひそやかに (高浜虚子)
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霧ヶ峰で出会った黄色の花々
似て居るのもあるがキツリフネのような独特の変わった形の花も多い
いきもの色の色は虫たちに取って食べ物のある場所を示すサインなのだそうだ
ハナアブ類やハエ類を送粉者に選んだ花は これらの虫が花に潜り込む習性が無く 閉じた花を開くこともできないため 上を向いたどちらかと言うと平たい形をしていて蜜や花粉を食べやすい場所に置いている
メタカラコウやキツリフネのような潜り込ませるタイプの花は 花の扱いに一番優れているハナバチ類がやってくる
ハナバチに送粉を依存する花は構造や機能が複雑なものが多い
昨年ミツバチがいなくなってしまって農作物が出来ず随分と困ったらしい
食料を保障されている虫(昆虫)と 確実な送粉者を得ている植物(被子植物)が この地球で一番繁栄している生物なのだ
写真左から アキノキリンソウ オミナエシ キンミズヒキ ハンゴンソウ メタカラコウ キツリフネ