トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

モモブトカミキリモドキ

2016-04-15 | 虫類


クサイチゴの花にモモブトカミキリモドキがいた

幼虫で越冬して3月から7月頃まで平地~山地 里山に現れる普通種
幼虫は朽ち木を食べる

成虫オスは後ろ足の腿節部が膨らんで太い
花の蜜や花粉を好むカミキリモドキ科の仲間 タンポポなどのキク科植物の花にいることが多い
大きさは1㎝弱だった 北海道から九州まで分布している

ヒメアカボシテントウ

2016-04-14 | 虫類


4㎜程の小さなテントウムシ
食べ物はクワシロカイガラムシやルビーロウムシ
クワシロカイガラムシはクワやナシ リンゴなどに寄生するためその天敵として有用
イタリアに送られたこともあるそうだ

幼虫はイモムシ型で全身に突起があり足が長い
幼虫も成虫と同じカイガラムシを食べる

成虫で越冬し出現期は4~10月 北海道~九州に分布する

ニホンカワトンボ

2016-04-13 | 虫類


小さな流れの脇で今シーズン初めてのトンボにあった

ニホンカワトンボは4月から現れる春のトンボ
平地から山地の清流に生息し 環境の変化に対応している

羽化後流れに近い林縁や林下に移動して移動して過ごす
翅の色は橙赤色の他に 淡いオレンジ 無職の3タイプがあり 地域や個体差がある
羽化後未成熟なうちはメタリックな青緑色をしているが 成熟すると青白い粉で覆われる
大きさは5~6㎝程だった

ミミガタテンナンショウ

2016-04-12 | 樹木 草花


サトイモ科テンナンショウ属の花は変わった面白い形をしている
花のこの時期に目立つ濃紫色のものは苞で 仏像の後ろにある光背に見立てて仏炎苞と呼ばれる
花は小さく仏炎苞の下の方で包まれて見えないが 花軸に密着して付き肉穂花序を作る

花は4~5月頃咲き 単性で花軸が無く普通雌雄異株
オスメスは栄養の貯蔵量 つまり地中の球茎の大きさで決まる
雄株の方が多く雌株は少ない

ミミガタテンナンショウは仏炎苞の口辺が耳たぶの様に張り出すので付けられた名前
山野の林内に生える多年草
花は花被が無く雄花は雄しべだけ 雌花は子房だけの簡単な構造
花序から伸びているのは付属体で1㎝以下ほどの棒状で仏炎苞の中にうっすら見える
 

ヤマルリソウ

2016-04-11 | 樹木 草花


山道に可愛い花が咲いて目を楽しませてくれた
ヤマルリソウは山地の林や道端に生えるムラサキ科の多年草
ヤマルリソウは山地に生えるルリソウの意味
茎は倒れるが上部は斜上して長さ15㎝程 ルリソウの茎は直立する

茎の先に1㎝位の小さい花を付ける
最初は淡紅色だがやがて淡青紫色になる
花期は4~5月 本州から九州に分布する

エイザンスミレ

2016-04-10 | 樹木 草花


林の脇の道にエイザンスミレ(叡山菫)があった
名前は比叡山に生えるスミレの意味
青森県~太平洋側を中心とした本州~九州まで分布している

山地の林内に生える多年草
花期は3~5月で淡紅色~白色 唇弁に紫色の筋が目立つ
葉は3全裂するもの 3全裂して外側2裂片の基部で2全裂または深裂し 鳥足状に5全裂するものがある
他のスミレとは葉の形がかなり違って見分けやすい

エノキタケ

2016-04-09 | キノコ


キノコの美味しさを知って人は幾つかのキノコの栽培に成功した
エノキタケはモヤシのような白いキノコにするために真っ暗な部屋で栽培されていた
今では当てる光を開発し着色しない純白系のキノコを作っている
栽培品は白くひょろ長く傘も小さい

と言うことで野生種と栽培品では姿が違う
野生種は代表的な冬のキノコで別名「雪の下」の名もある

晩秋から初春に朽ちた広葉樹の切り株 枯れ木 倒木などに束生する
色は黄褐色または暗褐色で表面は濡れているときは著しい粘液に覆われる
汁もの 和えもの 鍋もの テンプラにして美味しい
野生種は熱を加えてもくたくたにならなくて 味も野生種の方が美味しいと言われている

ツバキキンカクチャワンタケ

2016-04-08 | キノコ


あらゆる有機物を利用する菌類は時に資源を独り占めする
ツバキキンカクチャワンタケ(椿菌核茶碗茸)は特異的にツバキの落花 落葉に菌核を作る
菌核は菌糸が集合して塊状になったもの

茶碗型をした1㎝程の小型のキノコ
椿の花が咲くころ前年に落ちた花弁に作られた菌核からキノコを生じる
胞子は当年の新しく落ちた花弁に感染し 晩秋に米粒大の菌核になる
食毒不明

ミナミヒメヒラタアブ

2016-04-07 | 虫類


小さなアブがオオイヌノフグリで食事中

アブは分類ではハエ目の仲間でハチに擬態しているものが多く居る
その中のヒラタアブの仲間に体の小さなヒメヒラタアブ属がいる
従来キタヒメヒラタアブと言われていた個体はミナミヒメヒラタアブと名前が変わった

胸部は銅黒色の金属光沢があり 周囲は黄色で縁取られている
オスの腹部は細長い筒状だがメスはやや膨らんでいる
更にメスはオスに比べて複眼も離れている

花の蜜や花粉を食べる 植物の受粉の重要な担い手の一つ
大きさは9㎜程 
幼虫はウジ虫型で樹木や草花の上を徘徊してアブラムシやハダニなどの微小な虫を食べる
植物の守り神みたいだ

ウラギンシジミ

2016-04-06 | 虫類


暖かくなってからヒラヒラものによく出会う

小型のウラギンシジミのメスが目の前の葉に止まってくれた
翅の裏が銀白色でウラギンシジミ
翅の表はオスが橙赤色の斑 メスは白色の斑紋がある

成虫は常緑樹の葉裏で越冬し 春から初夏は食草がフジ類のため渓流沿いの樹林や公園などで発生
秋には主にクズを食草とするため林縁部や河川堤防 都市部の荒れ地などクズの多い場所で良くみられる
花にはあまり訪れず 腐果や獣糞などで吸汁するほか 湿った路上で吸水する

ビロウドツリアブ

2016-04-05 | 虫類


ビロウド状の毛に包まれ ホバリングして蜜を吸う姿が吊り下げられているように見えるので名の由来
口吻が非常に長いので 蜜が筒状の花の奥にあっても吸蜜が得意

成虫で越冬し3~5月頃に見られる
食べ物は花の蜜や花粉を好む
大きさは1㎝程で日本全土に分布している普通種
平地から亜高山の林や林縁に居る

幼虫はウジ虫型でヒメハナバチ類の幼虫に寄生する

イカル

2016-04-04 | 野鳥


今日は24節気の清明
江戸時代の暦の説明に清淨明潔の略とある
万事ここに至りて皆潔斎にして清明なり という意味 つまり清く明なこと

50羽以上の大群れのイカルが飛び交っていた
奈良県の斑鳩(いかるが)に住む鳥が名前の言われで地名が鳥の名前になった

留鳥又は漂鳥で北海道 本州 九州に分布し平地から山地の落葉広葉林に住む
北方のものは冬には暖地に移動する
繁殖期以外は群れで行動するものが多い
太い嘴で硬い木の実も食べるが 柔らかいムクノキの実や芽等を好んで採食し 昆虫の他畑の穀物も食べる
雌雄同色 太くて黄色い嘴が印象的 大きさ23㎝

コホウアカ

2016-04-03 | 野鳥


小さな流れの脇のアシ原でコホウアカに出会った

旅鳥または稀な冬鳥
平地の林縁 草地 農耕地 河原などに居る
地上を跳ね歩きながら草木の種子を主に採食する
灌木の枝上で昆虫類を食べることもある

ホオアカ程は開けた場所に執着せず灌木林や林縁のなかでも動き回る
雌雄同色 頭央線 耳羽 頬の辺りは赤茶色
喉は赤茶色のタイプと淡いクリーム色のタイプがいる
大きさ13㎝

ホオアカ

2016-04-02 | 野鳥


畑地にホオアカがいた
夏の時期に高原では出会うが冬に平地の畑で会うのは稀
頬の部分が赤茶色のホオジロの仲間

留鳥(漂鳥)で本州中部以南では高原に 北日本では平地の草原に住む
冬には暖地に移動して越冬し 水田の畔や河原の草地などに見られる
繁殖期以外は1羽か小群れで過ごし草の種子などを食べる
雌雄ほぼ同色 大きさ16㎝

カツラ

2016-04-01 | 樹木 草花
雄花(左)と雌花


カツラの小さい花が咲いた

カツラ科はカツラ属1属からなり日本と中国に2種1変種がある
白亜紀の地層から花粉の化石が出たり 果実が更新世の地層から見つかっておりかなり古い時代から生き残った植物
カツラは北海道から九州まで分布している日本固有種

花は雌雄別株で 桜の咲くこの時期に葉が展開する前に咲く
花弁も萼もなく雄花は白い花糸と紅紫色の葯が鮮やか
雌花は紅紫色の細い柱頭が目立つ

果実は袋果 2㎝ほどの円柱形で小型のバナナ風
黒紫色に熟して裂開し 5㎜程の翼を付けた種を風に乗せて飛ばす

葉は基部がハート形のものと 切り型のものと2型有る
落葉した葉は甘い独特の香りがするので抹香にした