トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

キタテハ

2018-03-17 | 虫類


公園の芝生の上にチョウが止まった キタテハだ

中型のチョウで表は橙色に黒斑が有る
裏は褐色を基調とした色

幼虫の食草はカナムグラであるため街中から山と広い分布に居る
成虫で越冬し3月頃から現れる
日中草地上を低く穏やかに飛び葉上に良く止まる
ヒメジョオン オカトラノオなど各種の花を訪れるほか 樹液 腐果等にも集まる 

オツネントンボ

2018-03-16 | 虫類


蝶々がヒラヒラ飛び始めたと思ったらトンボまで飛んでいた

トンボは普通卵から前幼虫になりとなりヤゴになって冬を越すが オツネントンボの仲間は成虫で越冬する
成虫では1カ月も生きないものもいるが オツネントンボ類は長寿組で 越冬し 春 交尾 産卵と1年近く生きると言われる

褐色の濃淡模様のあるやや太めで地味なトンボ
越年し産卵期になってもほとんど色は変わらない

平地から低山地の挺水植物の茂る池 沼 湿地に生息する
春~初夏に連結したまま植物に止まり 生体内や枯れ草 朽ち木にも産卵する
時にはメスの単独産卵もある
大きさ35mm程

ウラギンシジミ

2018-03-15 | 虫類


大分暖かくなり春らしい陽気になって ヒラヒラものが一斉に舞い始めた

ウラギンシジミは常緑樹の葉裏などで成虫で越冬する
翅裏はオスもメスも銀白色 翅表は茶褐色で オスは橙赤色メスは白~青白色の斑紋がある
飛翔中も銀白色が良く目立つ

幼虫の食草は クズ フジ ハリエンジュ などマメ科植物
春には食草がフジ類の為渓流沿いの樹林や公園に多く 秋には主にクズを食草とするため林縁部や河川堤防 都市部の荒れ地などクズの繁茂する場所に良く見られる
成虫は花はあまり訪れず 腐果や獣糞などで吸汁し 湿った路上でも吸水する

モモ(日川白鳳)の花

2018-03-14 | 樹木 草花


甲府をブラブラしていたら 日川白鳳と言う品種の豪華な桃の花に出会った
日川白鳳は1981年5月に品種登録された白鳳の枝変わり品種
酸味が少なく糖度13%ながら甘く感じられ とてもジューシーな桃らしい

モモはバラ科サクラ属の中国原産の落葉小高木 3~8mになる
花は葉の展開前に開花する
直径3㎝程で芳香があり 色は白色 淡紅色 紅色 花柄はほとんどない
花が八重咲 菊咲の観賞用の品種を一般にハナモモと言い 枝垂れるもの箒立ちのものなど多くの品種がある
果実を食用にする代表的な品種には大久保 白桃 山根白桃 白鳳 倉方早世などがある

観賞用 食用の他に薬用としても効果がある優れものだ
硬い殻の中に種子が1個入っていてこれを「桃仁(とうにん)」と呼んで薬用にする
桃仁を1日3~5グラム煎じて飲めば産前産後 血の道 婦人病に良い
花の蕾を乾燥したものを1回2~3グラム煎じて飲めば緩下剤になる
新鮮な葉を採って500グラムほどを風呂に入れてつかるとあせもに効く

ギンヨウアカシア

2018-03-13 | 樹木 草花


🎵春はミモザのはーなも匂う~🎵
匂いは感じなかったが春らしい素敵な花
仲間のフサアカシア(ミモザ)は香水の原料

葉が銀色がかっているのでギンヨウアカシア
オーストラリア原産のマメ科の落葉小高木 5~10mほどになる
イギリスでフランスから輸入された切り花をミモザと呼んでことから ギンヨウアカシアやフサアカシアをなどのアカシア属を俗称ミモザと言う フランスのカンヌでは3月にミモザの花祭りがおこなわれる

花は2月~4月 枝先に黄金色の頭状果序を総状に多数つける
小さな花が多数集まった球形の花序で 花弁は小さく長く突き出た雄蕊が目立つ

サンシュユの花

2018-03-12 | 樹木 草花


サンシュユの花は綺麗な花で 早春の息吹を振りまいて輝いている

ミズキ科の落葉小高木 ふつう3m程になる
中国 朝鮮半島原産で日本へは江戸時代に薬用植物として渡来した
サンシュユは中国名「山茱萸」を音読みしたもの
別名「春黄金花」は山茱萸の代わりに牧野富太郎が提唱したもの

花は3~4月葉の展開前に開花する
短枝の先に3㎝程の散形花序を出し 約7mmほどの花柄の先に淡黄色の小さな花を多数つける
花弁は4個 長さ約3mmで先は尖り反り返る
雄しべ4個が飛び出て目立つ 花柱は1個
実は核果で15mmほどの長楕円形 秋に赤く熟す

果実を果実酒に 果肉を乾燥したものを薬用にする
疲労回復 強壮に効果がある 

カンムリカイツブリ

2018-03-11 | 野鳥


夏羽のカンムリカイツブリ 夏羽では黒い冠羽が目立つ大型のカイツブリ類で日本のカイツブリ類では最大
カイツブリ類は日本で3種が繁殖しており2種が冬鳥

冬鳥 北海道では旅鳥 青森県と滋賀県の一部で少数が繁殖している
湖沼や大きな河川 内湾 河口などに住むが湖沼を好む傾向が強い
冬は1羽から数十羽で過ごすが渡りのこの時期には100羽を越す群れにもなる
潜水して魚類を捕る

雌雄同色 長く前側が白い首 夏羽では頭部に黒と赤褐色の飾り羽がある
大きさ56cm 翼開長85cm と大きい

アメリカヒドリ

2018-03-10 | 野鳥


ヒドリガモに交じっていたアメリカヒドリらしき個体
アメリカヒドリは目の下が灰色で茶色がかってはいないのでヒドリガモとの交雑種らしい
ヒドリの名はオスの頭部の赤茶色から名づけられた

アメリカヒドリは北米大陸に生息するヒドリガモの近縁種
冬鳥
湖沼 池 河川などにいて 毎年渡来するが数は少ない
他のカモ類に交じって生活していることが多い
一般習性はヒドリカモに似ている
大きさ48cm

異種が自然の中で交雑することは稀だが カモ類では割合多い
交雑する両種が非常に近い間柄と言われる

ヒヨドリと菜の花

2018-03-09 | 野鳥


今年の冬は寒さがきつかったが 一面の菜の花を見るとやっと待ちに待った春が目の前にやって来たと感じる
ヒヨドリが盛んに菜の花を啄んでいた

菜の花は食用の花の意味で アブラナ科アブラナ属の花の総称
アブラナやセイヨウアブラナの別称としても使われる
アブラナ属はアブラナをはじめカブ 小松菜 ハクサイ キャベツなど野菜として栽培されているものが多い
この冬は天候の不順で野菜が大高騰したが少しは収まったのかしら・・

ヒヨドリはヒーヨヒーヨと言う鳴き声が語源
日本列島周辺にのみ生息する準日本固有種

留鳥又は漂鳥
今では一年中居て季節感すら感じられない都市鳥の代表格だが このようになったのは1970年代からで それまでは夏は山地や北国の森に居て冬になると都会にやって来る鳥だった
食べ物は雑食性で 多くの種類の植物の木の実 花蜜 花芽 花弁 萼片 時には葉を食べる
動物質では昆虫類 小型の両生類や爬虫類 小鳥の雛まで食べてしまう
雌雄同色 大きさは28cm

キイロテントウ

2018-03-08 | 虫類


この冬初めてのテントウムシ
斑紋は無く透明がかった黄色のテントウムシ 前胸部は白く目玉模様の黒斑が有る

テントウムシの多くはカイガラムシやアブラムシを食べるので益虫とされているが 中にはナス科植物を害する仲間もいる
キイロテントウは少数派で食菌性 うどん粉病菌を食べる有難い益虫

成虫で越冬し 3月頃から11月頃まで姿を現す
幼虫はイモムシ型全身に突起があり長い足を持つ 全体黄白色で黒褐色の斑紋が入り 成虫と同じようにうどん粉病菌を食べる
大きさは5mmほど

ヤニサシガメ

2018-03-07 | 虫類


松の木の樹皮にいたヤニサシガメ
やたらに触ると人を刺すこともあるので危険

クロマツやアカマツなど松の木で生活していることが多い
終齢幼虫で越冬し 5月頃から新成虫となって出てくる

サシガメの仲間は全て肉食で他の昆虫に口を突き刺して体液を吸汁する
幼虫はマツカレハの幼虫の体液を吸う
成虫の体は黒く全体が松脂状の粘着物で覆われいることが多い
大きさは15mm位あった

オニシバリ

2018-03-06 | 樹木 草花


オニシバリの花が咲いていた
樹皮が強靭で枝を折っても千切れないことから この木の樹皮で鬼を縛っても切れないだろうと言うことでオニシバリと言う

ジンチョウゲ科の落葉樹林内に生える落葉小低木 高さは1m以下
日本固有種

葉は互生し5~13cmの長楕円形 夏に落葉するので別名ナツボウズ
花は2~4月にかけて咲く
葉腋に黄緑色の花を数個束生する
花びらのように見えるのは萼で肉質で厚い

果実は液質の核果で8mm程の楕円形 5~7月に赤く熟す
美味しそうだが果実は有毒
中に硬い内花被に包まれた核がありその中に種子が1個入っている

アセビ

2018-03-05 | 樹木 草花


アセビの花が真っ盛り

アセビ(馬酔木)はツツジ科の山地の日当たりの良い所に生える常緑低木~小高木 1~8m程になる
葉は互生 枝先に集まって付く 倒披針形又は長楕円形 縁の上半部に浅い鋸歯がある
花は2月下旬から5月にかけて咲く
枝先の葉腋から10cmほどの円錐花序を出し 白色の花を多数つける
花序は垂れ下がり花は壺型で浅く5裂し下を向いて咲く
器用な働き者のハナバチ類が送粉し 愚鈍なハナアブを除外するべく下を向いている
花の中を覗くと雄しべの花糸の先端に棘状の突起が2個づつ付いてて目立つ

果実は蒴果 花が終わると柄が上向きに曲がって伸び 5mm程の扁球型で上向きにつく
1個の実に種が50個ほども付き 上向きになった実から風で少しずつ飛ばす

アセビは有毒植物 葉をかむと苦いそうだ
馬が食べると酔ったようになるので馬酔木の和製漢字が作られた
この毒を利用して殺虫剤に利用する
よく乾燥した茎葉を10倍量の水で煎じ 煎じた液をさらに10倍量の水で薄めて作物にかけると良い

アカウソとヤマザクラ

2018-03-04 | 野鳥


アカウソがヤマザクラの芽をバリバリ食べていた
芽も大分膨らんできたのにこれではたまらない

ウソはフィッフィッと口笛を吹く(うそぶく)ように鳴くことからの名前
アカウソは亜種で胸にかけて赤っぽい
ロシアの伝説で カッコウとウソが托卵をかけて争いウソが勝利したが 返り血を浴びてウソの喉が紅くなったと言うもの

アカウソは冬鳥としてサハリンから北の地域からやって来る
因みにウソは本州中部以北の亜高山帯の針葉樹林で繁殖している

春先には梅園やサクラの名所で蕾を食害するので嫌われる
特に葉芽よりも花芽を好み 舌と嘴で芽の芯の部分だけを選り分けて食べている
地域によっては駆除するところもあると言う

ヨシガモ

2018-03-03 | 野鳥


近くの公園にヨシガモが入っていた
ちらほら見られるが数はそれほど多くはないカモ
美しいカモと言う意味の「をしかも」が変化した名前と言われている

冬鳥 北海道で少数が繁殖している
中部地方以南の本州に多く湖沼 河川 内湾などにいる
採餌は水上や陸上で行い水草や イネ科の種子などを食べる

オスは後頭のナポレオンの帽子のような冠羽 鎌状の3列風切りが長くて尾羽を覆う
メスは他のカモ類のメスに似て全体に褐色
大きさは48cm