トリからキノコ 自然見て歩き

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自然の中が心地よい

イヌマキ

2024-10-15 | 樹木 草花


イヌマキの実が生った
昔、スギを真木(本当の木の意味)と呼び、スギより劣ると考えて犬マキと呼んだという説がある

マキ科の常緑高木、高さ20m程になる
葉は互生し、長さ10~15cm 幅5~10mmの広線形
表面は深緑色、裏面は淡緑色
縁は全縁で、主脈が目立つ

花は雌雄別株で、5~6月に咲く
雄花も雌花も葉腋に付く
雄花は3cm程の円柱形
雌花は1cm程の花床の上に付く
花床は10~12月に熟すと赤色になる
花床は甘みが有り美味しく食べられる

膨らんだ花床の上に、青白い胚珠が付く
成熟するにつれて鱗片が肥大し種子を包み込む
種子は約1cmの歪な球形の核果状で、緑色の皮を剥くと黄色の種子が出て来る

ムクゲ

2024-10-14 | 樹木 草花


ムクゲの花がまだ咲き残っていた

アオイ科の落葉低木 高さ4m程になる
中国原産説と、原産地不明説がある

葉は互生し長さ4~10cmの卵形~菱形状卵形で、3本の脈が目立つ
縁には不揃いの粗い鋸歯がある
浅く3裂するものもある

花期は8~9月
本年枝の葉腋に5~10cmの鐘形の花を付ける
花弁の色は、紅紫色、白色、桃色など様々で、中心部が紅色になるものが多い

果実は蒴果
2cm程の卵形で、黄褐色の星状毛が密生する
10月頃熟すと5裂する
種子は5mm程の腎臓形で、長い褐色の綿毛がある

クサボケ

2024-10-13 | 樹木 草花


庭のクサボケに実が生った
ボケの名前は、中国名の木瓜(モッカ)の音が変化したものと言われている
ボケに似ていて、小型の低木なので草の名が付いた

バラ科の落葉小低木 高さ30~100cm程になる
ボケ属はアジア東部に4種が分布し、日本ではクサボケ1種が自生している
明るい雑木林や草原などに生える

幹は地面を這うか斜上する
小枝は刺になる
葉は互生し、葉身は2~5cmの倒卵形~広倒卵形で鈍頭又は円頭
基部はクサビ形、縁には鈍い鋸歯がある

花期は4~5月、両性花と雄花が混生する
葉腋に3cm程の朱赤色の花を2~5個ずつ付ける
花弁は円形~広倒卵形で、基部は細く爪状になる
雄しべは40~60個、花柱は5個有り共に無毛

果実はナシ状果
3cm程の歪んだ球形で、果肉は木化して硬くて渋く酸味がある
リンゴ酸、クエン酸、酒石酸を含み、よい香りがする

果実酒が香りに酸味が加わって、とても美味しい
塩漬けや焼酎漬けにして食べる


イヌアワ

2024-10-12 | 樹木 草花


粟に似ているが食用にならないのでイヌアワの名になった

イネ科の多年草
エノコログサの仲間(エノコログサ属)だが花序は全く似ていない
草地や林の縁などに生え、長い根茎を伸ばし、高さ50~90cmになる
葉は長さ15~30cmの線形

花期は8~10月
花序は長さ20cm程で短い枝をだし、ややまばらに小穂をつける
小穂は2mm程の卵形
数は少ないが、小穂の基部に芒状の刺毛が有り、小穂の落ちた後にも残る

ハイビスカス

2024-10-11 | 樹木 草花


黄色い色のハイビスカスがあった

現在ハイビスカスと呼ばれているのは、フヨウ属の多くの野生種から作出された園芸種の総称で、3000種以上あると言われている

アオイ科の熱帯や亜熱帯地域を代表する花木
マレーシアの国花、ハワイの州花、沖縄市の市花になっている

花は普通鮮紅色だが、多くの色があり、八重咲や半八重のものもある
雄しべの筒が長く花から突き出て、葯が上部に固まって付き、葯の間から花柱が突き出ているのが特徴

アカバナ

2024-10-10 | 樹木 草花


アカバナは秋に葉が紅紫色に染まることから付けられた

山野の水湿地に生える多年草
葉は対生し2~6cmの卵形~卵状楕円形
基部はしばしば茎を抱く
茎や葉は赤味を帯びることが多い

花期は7~9月
葉腋に紅紫色の花を付ける

雄しべが盛んに花粉を出している
雌しべの柱頭の形は、頭状のもの、太い棍棒状、4裂するものなど幾つかのグループに分けられている

蒴果は3~8cmの細長い棒状で、熟すと4裂する
中の種子は種髪と呼ばれる毛が有り、風に乗って飛び散る

オンブバッタ

2024-10-06 | 虫類


あちこちで見られるオンブバッタ
大きなメスが小さいオスを背負っている様子が、親が子をおんぶしているようなのでこの名が付いた

オスは交尾するためにメスの背中に乗ってメスを確保していると言われる
元々あまり餌を食べないオスは、おんぶされている間はほとんど何も食べない

卵で越冬して、成虫は7~10月にかけて見られる
畑地、草地、河原など多くの場所に居る
食べ物はキャベツやヨモギなど色々な植物の葉

ショウリョウバッタと似ているが、オンブバッタは顔の側面、目から下方に直線状に並んだ小さなイボ状突起が有る
緑色の他、褐色のタイプもいる
出会ったのはメスが褐色、オスが緑色だった
大きさはメス42mm、オス25mm

マダラホソアシナガバエ

2024-10-05 | 虫類


名前は長いが6mm程の小さなハエ
小さいながら見栄えのするハエだ

青緑色の金属光沢をしており、スマートで精悍そう
翅には黒い斑模様が有り、中に白い斑も見え素敵な色模様
名前尾の通り脚は長い

出現時期は5~9月
森林内や林縁の下草上によく見られる
公園や庭の草の上などにもいる

シンジュキノカワガ

2024-10-04 | 虫類


新宿御苑で出会ったシンジュキノカワガの幼虫
黄色に黒の縞模様が印象的

中国原産で、日本へは低気圧や強い風などの気象現象で飛来する
各地で散発的に見られ、過産種とされている
やって来て2世代から3世代発生する
冬の寒さには耐えられず、晩秋~初冬には絶滅する

幼虫の食樹はシンジュ(ニワウルシ)で、多数ついていることもある
蛹は樹皮に張り付いており、刺激すると腹端を動かし繭の皴とこすり合わせて発音し、鳴き声のように聞こえる
成虫は8~12月に見られ、8cm程もあり大型の蛾

成虫(図鑑より)

アカシマサシガメ

2024-10-03 | 虫類


サシガメの仲間(サシガメ科)で、アカシマサシガメ
黒色の地に赤色の斑紋が素敵なサシガメ

前胸背は赤色で、前葉は後葉より多少淡い
腹部の側縁は黒と赤のだんだら模様になっている
足は全て黒い
大きさは12mm程

成虫で越冬して、4月から10月にかけて見られる
地表性で、植物の根際や石の下、草地の地表、落ち葉の下などに居る
ヤスデ類を好んで捕食する

キボシカミキリ

2024-10-02 | 虫類


体に黄色の斑紋があるカミキリムシなのでキボシカミキリ

イモムシ型の幼虫で越冬して、成虫は5~10月まで見られる
生息地は林、庭、クワ畑など
食べ物は幼虫成虫共に、クワやイチジクなどクワ科の生木の樹皮や葉

触角が体長の2倍以上ある
体長は15~30mm
黄色の斑紋は、地方によって変化がある
特に南西諸島では、様々な模様を見ることが出来る


シャチホコガ

2024-10-01 | 虫類


シャチホコガの終齢幼虫
左側が肥大した尾部、長い脚が有って反り返るポーズが特徴
この姿が名前の由来

右側の下に長く伸びているのが、中、後脚
胸にある太い4対の脚は、胸脚
体長は45mmほど
食草は、カエデ類、ケヤキ、クマシデ、クルミ類、ハギ類など多食性

成虫は4~8月に見られる
止まると前翅が後翅からはみ出ている
その後幼虫が見られ、秋に蛹になり越冬する
成熟すると地上に降りて、薄い繭を作り蛹化する