いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

逆襲。  counterattack

2010-06-18 19:28:53 | 日記
 (1)参院選挙に向けた各党の公約、マニフェストの発表が続く。少子化高年令化社会に向
けて税収減少が深刻さを増して、税制改革(消費税増税)が争点として話題にあがる。
 選挙に向けた公約、マニフェストは、選挙後の政策行動を約束するものだが、その実行能
力を示す、前回選挙時の公約が「どういった」もので、それを任期中に「どう取り組ん」で、「ど
う実行、実現した」のか、実現できなかったとすれば「なぜ」なのかの検証、分析が投票行
動の基準になる。

 選挙に向けてのこの「政治行動結果」の検証、分析を立候補者に義務付けるシステム整備
が、政治の信頼回復、健全化には避けて通れない。
 全議員、国会自らがこうした自らの政治理念の質の透明化(transprency)、公開性(publicity)
の「課題」に取り組まない、取り組めない現代政治が、何を公約してもマニフェストだと言って
も、はじまらないのだ。

 選挙は、つきあいとか利益供与とかの恣意的な意図、しがらみで選択した長い過去の不幸
な歴史から脱却しているのだからだ。

 (2)育児は、女性(母)であれ男性(父)であれ、男女共同参画であれ、それぞれの家庭環境
に適切なスタイルで対応すればいいし、育てる子どもの成長環境の最適化のために親がどう
協力するのかの問題だ。
 とりたてて、「イクメン」などと持ち上げられても男性が仕事しながらも育児休暇を制度化して
まで、育児も仕事も片手間で協力する半端なものではないはずだ。

 保育施設が不十分で、女性も仕事(共働き)ができる環境にないというが、子どもが親のそば
で育つ養育期間ぐらいは、生活に見合った収入ではなく、収入に見合った生活で、女性(母)
であれ男性(父)であれ、育児に専念したらどうなのか。

 現代社会の説明のつかない悲劇は、「子育て不在」の時代背景の悲劇でもある。パラドッ
クス(paradox)としての、子どもからの親への意趣返し、逆襲(counterattack)に気付くべきだ。

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