(1)日米安保改定(1960年)から50年。見直しの節目とすべきだ。米国からも極東
アジア安全保障の日本の役割の拡大を求める意見(安全保障担当者)もある。
日本には、国際紛争を解決する手段としての戦力を保持しない憲法上の制約もあり、
唯一の被爆国として非核三原則(持たず、つくらず、持込ませず)の平和戦略もあり、とり
うる戦略も限られてくる。
こうした理念のもとに、米国の「核のない世界」戦略、米中接近を基調とした近年の国際
政治情勢の安定を分析、検証したあたらしい日米安保体制のフレームワーク(frame work)
を構築する機会としたい。日米協力関係は、軍事同盟から、政治(外交)、経済、環境、技
術開発協力関係へとシフトされる国際情勢が背景だ。
主権国家の日本の中に、とりわけ沖縄に集中する駐留米軍基地という「治外法権(extraterritoriality)」
が沖縄返還(1972年)後38年たっても、現存することの「異常性(abnormalism)」を正し、
回復することが優先だ。
米国の責任押し付けの安保体制に、今も継承するのかのような占領政策に対して、米軍基
地再編に向けてのあたらしい安保体制のフレームワークづくり、取組みが求められる50年目
の節目だ。
(2)地域文化の発信源としての大学の役割に期待している。大学の持つ①高度な教育研究
能力、②政治、経済、科学理論性、③先端的な技術開発能力を地域社会と共有し、効果的に
地域社会に発信し、シフトして発展に寄与するフレームワーク。
公立大学が増えている。全国で80大学、ここ10年間で60%の増加だ。安定不況時代
を背景として、大学進学も地元志向が中心となり、また地方、地域も大学が所在することに
よる、教育、文化、経済効果への期待も大きい。
地域と一体となった大学教育の特性も打出しやすく、地域文化の発信源としての大学に期
待する。
(3)メディアはどうか。民放テレビのニュース番組を見る機会があった。たびたび、頻繁にCM
(commercial)でニュースが分断されて、結局、報道性の核心が損なわれた。民放の場合、
CMが収入源のため、メディア経営の中に占めるCMの比率は大きいわけだが、配慮に欠けた
CMの露骨な露出もどうかと思うし、ニュース番組での編集の仕方、工夫もあるだろう。
かと言って、有無を言わせず国民から受信料を徴収してのNHKの資金管理システムには、
公平性、公正性(つまり100%徴収できない)から、必ずしも費用対効果の高いものには
なっていない。
NHKの場合、番組が意味もなく中断されることのない、高い質の報道力はある。
NHKは、ワールド杯サッカー全試合中継を謳っている。放送中、民放中継を念頭に「(NHKは)
CMはありません。」と発言したことに民放連がクレームをつけた。
NHKの自由競争でない制度上のアドバンテージ(advantage)性を笠に着ての、民放中継へ
の発言は、配慮には欠けた。
ともに、テレビ放送番組の質の劣化(inferior)を示した。
アジア安全保障の日本の役割の拡大を求める意見(安全保障担当者)もある。
日本には、国際紛争を解決する手段としての戦力を保持しない憲法上の制約もあり、
唯一の被爆国として非核三原則(持たず、つくらず、持込ませず)の平和戦略もあり、とり
うる戦略も限られてくる。
こうした理念のもとに、米国の「核のない世界」戦略、米中接近を基調とした近年の国際
政治情勢の安定を分析、検証したあたらしい日米安保体制のフレームワーク(frame work)
を構築する機会としたい。日米協力関係は、軍事同盟から、政治(外交)、経済、環境、技
術開発協力関係へとシフトされる国際情勢が背景だ。
主権国家の日本の中に、とりわけ沖縄に集中する駐留米軍基地という「治外法権(extraterritoriality)」
が沖縄返還(1972年)後38年たっても、現存することの「異常性(abnormalism)」を正し、
回復することが優先だ。
米国の責任押し付けの安保体制に、今も継承するのかのような占領政策に対して、米軍基
地再編に向けてのあたらしい安保体制のフレームワークづくり、取組みが求められる50年目
の節目だ。
(2)地域文化の発信源としての大学の役割に期待している。大学の持つ①高度な教育研究
能力、②政治、経済、科学理論性、③先端的な技術開発能力を地域社会と共有し、効果的に
地域社会に発信し、シフトして発展に寄与するフレームワーク。
公立大学が増えている。全国で80大学、ここ10年間で60%の増加だ。安定不況時代
を背景として、大学進学も地元志向が中心となり、また地方、地域も大学が所在することに
よる、教育、文化、経済効果への期待も大きい。
地域と一体となった大学教育の特性も打出しやすく、地域文化の発信源としての大学に期
待する。
(3)メディアはどうか。民放テレビのニュース番組を見る機会があった。たびたび、頻繁にCM
(commercial)でニュースが分断されて、結局、報道性の核心が損なわれた。民放の場合、
CMが収入源のため、メディア経営の中に占めるCMの比率は大きいわけだが、配慮に欠けた
CMの露骨な露出もどうかと思うし、ニュース番組での編集の仕方、工夫もあるだろう。
かと言って、有無を言わせず国民から受信料を徴収してのNHKの資金管理システムには、
公平性、公正性(つまり100%徴収できない)から、必ずしも費用対効果の高いものには
なっていない。
NHKの場合、番組が意味もなく中断されることのない、高い質の報道力はある。
NHKは、ワールド杯サッカー全試合中継を謳っている。放送中、民放中継を念頭に「(NHKは)
CMはありません。」と発言したことに民放連がクレームをつけた。
NHKの自由競争でない制度上のアドバンテージ(advantage)性を笠に着ての、民放中継へ
の発言は、配慮には欠けた。
ともに、テレビ放送番組の質の劣化(inferior)を示した。