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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

江南(こうなん)。  k. zaitsu concert 2010

2010-06-28 19:59:04 | 日記
 コンサートは「ライヴ」ですから、2本と同じものがありません。名古屋近郊の街、江南
市民文化会館に来ています。1月末からはじまった財津和夫コンサート2010は終盤を迎
えて、今回のツアー・クールで財津さんは、まず高山市から、名古屋を経由して広島市に行
き、再び名古屋に戻って江南市でのコンサートです。長い電車の乗り継ぎ移動は、大変でし
ょう。

 午後5時30分、ナス紺のシャーツの財津和夫さんがセンターマイクに登場して、「wake up」
でオープニングです。観客は、「セプテンバー」から、手拍子も加わって「キレ」のいい財津サウ
ンドを自由自在に楽しんでいます。ハード・ディズ・ナイトの財津さんを多くの声援が後押しです。

 楽器のアンサンブル(ensemble)がちょっと気になります。その分、各楽器のパーツ(G,B,Pf,Ds)
のリズムが別々によくわかって、まさにライヴ感のあるそれもまたコンサートの楽しみです。
 「急行の停まる街」から、財津さんメロウ(mellow)でエモーション(emotion)な音感が見事に
ホールに伝わりだしました。よくとおる発声の財津ボイスが、これでもかと力入れすぎ気味ぐら
いに(今クールの最終日ですから)ホールを支配していきます。

 「メルティング」のメロウな財津サウンドの後、「拍手っていいですね。ホント」という送り手から
も受け手も音楽の質の「よさ」がストレート、シンプルに表現される今日の財津和夫コンサート
です。
 「こもれび」は、メリハリの効いた流れるようにゆれてスピード感のある財津メロディが、脳内
スクリーンに映像となってよみがえってきます。財津さんの楽曲の特徴、うまさが「こもれび」
の世界に観客を引き込みます。バック・スクリーンのグリーンな照明も見事にこの楽曲にマッチ
しています。

 「たったひとりのオーディエンス」の間奏部分では、バック・スクリーンに深紅の照明がかかり、
財津さんがセンターマイクのスポットライトから消えて深紅の照明に横向きにシルエット(silhouette)
の財津さんが浮かんだ時は、まるでポール・マッカートニーがそこにいるかのような髪形、スタ
イルのよく似たイメージが浮かび上がりました。
 「あの星に戻ろう」は、重厚なサウンドにしました。財津さんの力強い「キレ」る声、切り落とす
かのような財津さんのカットギターが印象的です。

 アンコールでは、サムライ・ブルーのブブゼラをかかえた財津さんが登場してブブゼラ音を出して、
自ら「がんばれ、財津」のコール。アンコールでは、最後とばかりに財津さん、髪を両手でくしゃ
くしゃにかき回して、真ん中をインディアンカットのようにもりあげて、アンコールです。
 ダブルアンコールに、財津さん「二人だけの夜」で応えました。

 午後7時30分すぎにコンサートは終演。会館外は雨上がりの梅雨のむし暑さがいっぱい。
 だけど、きっと誰もが心では「キレ」のいい財津サウンドの余韻で心地いいはずだ。
 財津さんも、今日は久しぶりの東京に帰ります。

 ミュージシャン 財津和夫(V G Pf)
           柳澤二三夫(G)
           山内和義(B)
           小泉信彦(Pf)
           田中トオル(Ds)
 

 

 

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