いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

交通事故ゼロ化。 traffic accident get toward zero

2011-01-03 20:23:33 | 日記
 (1)昨年末は定員オーバーに無理な追い越しを繰り返してのあげくの車制御不能で舗道に
突っ込んで幼い命を奪うなど、無謀な自動車事故が続いた。誰もがと言っていい、事故を起
こそうと思って運転するものなどいないはずの、自分だけはの「過信」と制御不能の「自制心
」の欠如が気がつけば悲惨な交通事故を、必然にして関係もない他人を巻き込んでの不幸
に落とし入れる。

 昨年の全国の交通事故死者は4900人弱と、前年比較51人減少して10年連続での減
少を記録した。冒頭のように若年層の自制心を欠いた無謀運転が多くの事故を招くと思いき
や、65才以上の高年令者の事故死者が2450人で全体の過半数を超えて50.4%に達し
ている。
 高年令者にとっては移動手段としての自動車の利用価値は比較高く、運転操作もミッショ
ンからトルコンに機能もコンピュータ化と簡易になって利用頻度が各段に増加している。
 もちろん高年令者の人口構成に占める割合も20年には40%を超える右肩上がりの高年
令化社会を迎える特徴、問題提起でもある。

 簡易な運転操作ゆえのブレーキとアクセルの咄嗟の判断誤差による思いもしない事故もよ
く見聞きする。高年令化社会の自動車の利用頻度に対応できる、ハード面で「間違っても安
全(fail safe)」の安全対応が求められる。

 (2)10年連続の交通事故死者の減少には、①法整備、②自動車の安全機能の向上、
③道路整備の推進、④経済事情が影響した。

 ①交通違反の罰則規定を強化した。罰金の高額化、飲酒運転関係者(運転者、同乗者、
誘因者)の共同正犯の強化、シートベルト着用の義務化と周辺環境の法整備を強化して運
転者の「自制心」を各段に向上させた。

 ②自動車の運転機能の向上(ミッションからトルコン、ブレーキ制御によるスターター、音声
警報など)により、前後方視界の安全確認に注意力を集中できる条件が高まった。簡易とい
うことは、その分慣れによる注意力緩慢事故にもつながり、機能向上と合わせて、「接近注
意シグナル」、「自動制止システム」、ワンタッチでのコンピュータ機能の逆に「手動式操作」
も加えて、注意力喚起、適度の刺激を与えるメカニズムも考えていい。

 ③高速道路網が全国に整備されて、高速運転は基本的には歩行者と完全分離されて拡
幅の広い対向のないエリアとなった。一般道路もバイパス整備で見渡しのいい道路環境が
出来てきた。信号もLEDで見やすく、道路標識も整備されつつある(標識の表示内容につい
ては「意味、理解不明」のものもあり改善が必要)。

 ④長引く経済不況の中で、若者中心に「車離れ」が進んで道路進行環境が良くなっている。
自動車は未来型のEV化で、環境適応、経済効率化が進み、スピード志向とは用途が区別
されつつある。

 自動車もコンピュータ管理による機能向上が進む中で、ワンタッチだけではない人間の身体
能力を使う手動システムの導入によるバランス、刺激があっていい。
 6年連続で減少する自動車事故(昨年72万5千件、前年比較1万2千件減少)はまだ膨大
だが、事故死はもちろん、「間違っても安全(fail safe)」の人間力で交通事故は限りなく「ゼロ」
(traffic accident get toward zero)に向かえるはずだ。

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