(1)人にやさしい社会の視点がまだまだ不十分の自己中心社会であることを実感する。安
定不況の時代に、共働きは避けられないと幼児を託児所に預けての「子育て不在」の経済
至上主義、幼児を預けれる施設のあるうちはまだいいと勘違いする「子育て不在」社会も悲
劇なら、預ける施設も比較不足して待機児童増加の責任を国に求めるのは自己利益偏重だ。
政治、経済、社会を含めてそういう社会構造が悪いのか、一時期だけでも「子育て」に専念
する意識改革、価値観のプライオウリティ(priority)を持てないものなのか、事情、環境はそ
れぞれ多様なものだから個人差はあってもいいはずなのだが、社会現象にながされることが
「子育て不在」社会を増長している。
(2)社会のバリアフリー(barrier free)化が進んで、身体に障害のある人の社会進出、行動
力にも自由化、環境も整備されてきた。市街化地域を点検すれば、まだまだバリアフリー化
に不十分、配慮に欠ける部分も残っているが、最も視点の欠けているのが交通機関産業、
駅構内での不整備だ。
近年は、交通網の多重、多様化で駅構内も高架方式が増えて、長い階段、段差が多くなっ
てきた。階段には手すりに一人乗り昇降機の設置のあるところもみかけるが、動く歩道、エス
カレーターと障害を持つ人にとっては近代化とは反比例する危険を感じるゾーンも増えてきて
いる。
駅構内の数々の障害を通り抜けても、駅のホームは歩行ゾーンが狭くて、両端はフリース
ペースのまま線路へと続く危険ゾーン(dangerous zone)がほとんどだ。以前は駅のホーム
でよく見かけた駅職員は、合理化、経営効率化で見つけるのも一苦労するほど見かけなくな
った。交通機関産業は、安全第一の質の高いサービス業務が本旨だ。
(3)最近になって目に障害(全盲)のある人の3人に2人が、駅のホームから転落した経験が
あるというデータ(全視協)が開示されること自体が、同産業が時代に乗り遅れた証明だ。
市街化地域のまだしものバリアフリー化の取組みに、ひとり乗り遅れた駅、交通機関産業の
合理化、経営効率化だ。
泥酔者のホーム転落事故、救助者が巻き込まれる悲劇もあり、駅ホームへのホーム・ガード
・ドアの設置が必要なのは社会の共通認識になっているが、未だに高額な設置費がネックとな
って全国駅の5%弱程度にしか設置が行き届いていない。駅のホームの安全比率は5%だ。
頻繁に電車が発着する都心の駅でも、乗降口は開いたままのホーム・ガード・ドアでも安全
効果は高い(新幹線は乗降口自動開閉式)。
政府も耐震補強対策同様の補助金または貸付金制度でホーム・ガード・ドア設置をバックア
ップすべきだ。
あわせて、人的対応でも駅ホームの安全第一の環境整備をはかる必要がある。自動化、機
械化のできるところは積極的に投資して、計画的に投資回収を目指して、人員をかけるところ
にはかける必要もある。人的能力ほど、対応能力の応用力の高い広いものはないのだからだ。
社会も進化すれば、見合った投資なしには「安全」は実現しない。
定不況の時代に、共働きは避けられないと幼児を託児所に預けての「子育て不在」の経済
至上主義、幼児を預けれる施設のあるうちはまだいいと勘違いする「子育て不在」社会も悲
劇なら、預ける施設も比較不足して待機児童増加の責任を国に求めるのは自己利益偏重だ。
政治、経済、社会を含めてそういう社会構造が悪いのか、一時期だけでも「子育て」に専念
する意識改革、価値観のプライオウリティ(priority)を持てないものなのか、事情、環境はそ
れぞれ多様なものだから個人差はあってもいいはずなのだが、社会現象にながされることが
「子育て不在」社会を増長している。
(2)社会のバリアフリー(barrier free)化が進んで、身体に障害のある人の社会進出、行動
力にも自由化、環境も整備されてきた。市街化地域を点検すれば、まだまだバリアフリー化
に不十分、配慮に欠ける部分も残っているが、最も視点の欠けているのが交通機関産業、
駅構内での不整備だ。
近年は、交通網の多重、多様化で駅構内も高架方式が増えて、長い階段、段差が多くなっ
てきた。階段には手すりに一人乗り昇降機の設置のあるところもみかけるが、動く歩道、エス
カレーターと障害を持つ人にとっては近代化とは反比例する危険を感じるゾーンも増えてきて
いる。
駅構内の数々の障害を通り抜けても、駅のホームは歩行ゾーンが狭くて、両端はフリース
ペースのまま線路へと続く危険ゾーン(dangerous zone)がほとんどだ。以前は駅のホーム
でよく見かけた駅職員は、合理化、経営効率化で見つけるのも一苦労するほど見かけなくな
った。交通機関産業は、安全第一の質の高いサービス業務が本旨だ。
(3)最近になって目に障害(全盲)のある人の3人に2人が、駅のホームから転落した経験が
あるというデータ(全視協)が開示されること自体が、同産業が時代に乗り遅れた証明だ。
市街化地域のまだしものバリアフリー化の取組みに、ひとり乗り遅れた駅、交通機関産業の
合理化、経営効率化だ。
泥酔者のホーム転落事故、救助者が巻き込まれる悲劇もあり、駅ホームへのホーム・ガード
・ドアの設置が必要なのは社会の共通認識になっているが、未だに高額な設置費がネックとな
って全国駅の5%弱程度にしか設置が行き届いていない。駅のホームの安全比率は5%だ。
頻繁に電車が発着する都心の駅でも、乗降口は開いたままのホーム・ガード・ドアでも安全
効果は高い(新幹線は乗降口自動開閉式)。
政府も耐震補強対策同様の補助金または貸付金制度でホーム・ガード・ドア設置をバックア
ップすべきだ。
あわせて、人的対応でも駅ホームの安全第一の環境整備をはかる必要がある。自動化、機
械化のできるところは積極的に投資して、計画的に投資回収を目指して、人員をかけるところ
にはかける必要もある。人的能力ほど、対応能力の応用力の高い広いものはないのだからだ。
社会も進化すれば、見合った投資なしには「安全」は実現しない。