(1)これで「市民革命(civic revolution)」が始まるのか。かねてから、今年は政治、経済
に今までとは違った型での国民、市民の直接参画が求められる一年だと述べてきた。
6日の名古屋市、愛知県で行われたトリプル投票で、名古屋発の河村シビリアニズム
(市民主義 civilianism)が市民、県民の圧倒的な支持を受けてトリプル勝利した。
河村名古屋市長は、前回選挙の記録的な得票51万票にさらに15万票上積みしての過
去最多得票での勝利に、これに政策連携して県知事選挙に臨んだ大村愛知県知事は15
0万票での勝利、市議会リコール住民投票では市長選得票に連動して賛成票が69万票強
(70%)と反対票を圧倒した。
名古屋、愛知から市民が政治に直接参画する、地方自治政治改革の強い意識と意欲の
名古屋市民主義を示したものだ。
(2)政治は理念と政策だ。市民の支持を背景とした河村シビリアニズムは、①市民税、県
民税の10%恒久減税を政策プライオウリティ(priority)にして、政策実行に優先順位をつけ
て市民税、県民税10%恒久減税の政策プライオウリティ実行のためのモスト・ビハインド
(most behind)政策が「どれ」で、その政策の今後の対応、救済計画について検証を進め政
策決定プロセスを開示する必要がある。
②「中京都」構想については、移行実施時期を含めてグランドデザイン化しプロセス、全容
について具体的に検証のうえ情報開示して、広く市民、県民と共有することが必要だ。
③名古屋市、愛知県の重複行政、権限、責任の整理統合、④組織改革、⑤行政サービス
の「質」と「普及」と「効果」、⑥わかり易い税制改革と任期中に可能なのか、どう連携して持
続的、継続的な政策プログラムとして将来的に発展させていくのか理念、指針の確立だ。
⑦市長自らが報酬削減を率先して実行した市会議員の定数、報酬削減は、財政健全化の
パラダイム(paradigm)として待ったなしだ。
(3)河村市長二期目の市政となれば、「成熟」した政治手法、手段、対策が求められる。記
録的、圧倒的な市民の支持を受けた政策の実行は当然のことだが、1年半に及ぶ市議会と
の不毛の対立のような「荒っぽい」政治手法はもう認められない。
市議会のリコールでの解散選挙で、自らの地域政党支持派議員で市議会を固める独断政
治に頼ることのない、議会対策、政策データの開示、説明責任とキメの細かい論理的で透明
性の高い政治行政が求められる。
市民の支持を背景にした政治プロセス・カットの強権政治では、市議会を圧倒しても「市民」
の理解は得られないだろう。
(4)名古屋発の市民革命としての河村シビリアニズムは、市民が直接政治に参画するあた
らしい政治スタイルとして現在の政治的閉そくを打破する大きな意味もあれば、今後の大阪
や新潟、地方自治政治に対する変革を後押しする大きな効果、影響力を持つ。
河村市政の第二期は、政治改革のパラダイムとして責任も重い。河村市政がこれから本当
に対峙するのは、66万票を投票した「市民」なのだ。そして、市民革命の結果次第で中央政
界の改革も視野に入る。
に今までとは違った型での国民、市民の直接参画が求められる一年だと述べてきた。
6日の名古屋市、愛知県で行われたトリプル投票で、名古屋発の河村シビリアニズム
(市民主義 civilianism)が市民、県民の圧倒的な支持を受けてトリプル勝利した。
河村名古屋市長は、前回選挙の記録的な得票51万票にさらに15万票上積みしての過
去最多得票での勝利に、これに政策連携して県知事選挙に臨んだ大村愛知県知事は15
0万票での勝利、市議会リコール住民投票では市長選得票に連動して賛成票が69万票強
(70%)と反対票を圧倒した。
名古屋、愛知から市民が政治に直接参画する、地方自治政治改革の強い意識と意欲の
名古屋市民主義を示したものだ。
(2)政治は理念と政策だ。市民の支持を背景とした河村シビリアニズムは、①市民税、県
民税の10%恒久減税を政策プライオウリティ(priority)にして、政策実行に優先順位をつけ
て市民税、県民税10%恒久減税の政策プライオウリティ実行のためのモスト・ビハインド
(most behind)政策が「どれ」で、その政策の今後の対応、救済計画について検証を進め政
策決定プロセスを開示する必要がある。
②「中京都」構想については、移行実施時期を含めてグランドデザイン化しプロセス、全容
について具体的に検証のうえ情報開示して、広く市民、県民と共有することが必要だ。
③名古屋市、愛知県の重複行政、権限、責任の整理統合、④組織改革、⑤行政サービス
の「質」と「普及」と「効果」、⑥わかり易い税制改革と任期中に可能なのか、どう連携して持
続的、継続的な政策プログラムとして将来的に発展させていくのか理念、指針の確立だ。
⑦市長自らが報酬削減を率先して実行した市会議員の定数、報酬削減は、財政健全化の
パラダイム(paradigm)として待ったなしだ。
(3)河村市長二期目の市政となれば、「成熟」した政治手法、手段、対策が求められる。記
録的、圧倒的な市民の支持を受けた政策の実行は当然のことだが、1年半に及ぶ市議会と
の不毛の対立のような「荒っぽい」政治手法はもう認められない。
市議会のリコールでの解散選挙で、自らの地域政党支持派議員で市議会を固める独断政
治に頼ることのない、議会対策、政策データの開示、説明責任とキメの細かい論理的で透明
性の高い政治行政が求められる。
市民の支持を背景にした政治プロセス・カットの強権政治では、市議会を圧倒しても「市民」
の理解は得られないだろう。
(4)名古屋発の市民革命としての河村シビリアニズムは、市民が直接政治に参画するあた
らしい政治スタイルとして現在の政治的閉そくを打破する大きな意味もあれば、今後の大阪
や新潟、地方自治政治に対する変革を後押しする大きな効果、影響力を持つ。
河村市政の第二期は、政治改革のパラダイムとして責任も重い。河村市政がこれから本当
に対峙するのは、66万票を投票した「市民」なのだ。そして、市民革命の結果次第で中央政
界の改革も視野に入る。