(1)直近の世論調査。内閣支持率が軒並み20%を切って、10人に2人も支持しないと
いう不信任を突きつけている。首相は、たとえ一桁になってもやめないと言っているらしい
が、一体誰のための政治なのか問いたい。
かと言って、野党第1党の自民党への支持率も低下していて、当然のように支持政党なし
が過半数に迫る(45%)勢いだ。
世界が東西冷戦のイデオロギー時代から経済協調主義のグローバル化して、政治が余計
なことさえしてくれなかったら市民生活には大した影響力もなく、市民(生活者)の自助努力
で生活は安定するという時代になって、価値の多様化(manifold style)、生活様式の多様化
がさらに進んで政治参画への意識が希薄になった。
当然のように無党派層が圧倒的に増えて、政党政治は少数分散型に移行した。だから、
投票率は無党派層がそっくり抜けたように底を突いて伸びない。
政治は桃源郷ではないから、選択肢はないという投票棄権者の利己的避難は適当ではな
い。
(2)米国を例外として、すでにヨーロッパ中心に長く少数政党が乱立して、複数政党の連立
が政権維持の常態化となっている。
日本政治も、戦後半世紀にも及ぶ自民党の長期政権に2年前の本格的な政権交代で終止
符を打って米国型の2大政党政治を目指したが、国民の価値の多様化、生活の多様化の波
がヨーロッパ政治社会と同じ軌跡の少数政党分散型へと向かうことになる。
政党支持率では、民主、自民党に10~15ポイントも低い「みんなの党」(5%)が、パラドッ
クス(paradox)として選挙での投票の受け皿としては2党に拮抗する支持(15%)を受けてい
るのが、行き場のない政治の実情だ。
(3)長引くデフレ円高不況による雇用促進のために、民主党政権はやり直しの効く社会の構
築を描いてみせる。首相は支持率一桁台でもやめないと言って、政治社会でもやり直しの効く
政治構造を想い描いているのかもしれないが、政治は理念と信任実行の世界で、そのやり直
しとは過去の基盤にすがって都合よく現状に合わせるものではなく、再び選挙で理念と信任
を問う以外にはない世界だ。
たとえ10人に1人も支持しない政治状況の中でもやめない政権とは、独りよがりの思いあが
り以外何ものでもない独断政権政治だ。今、中東、北アフリカ諸国で起きている長期独裁政治
の崩壊に通じるものだ。
(4)一方、地域政党の支持率は70%弱までの高い支持率を示している。国政にない理念、政
策、政治改革の実行力の高さが信任を受けている。政治改革では、首長、議員の報酬、議員の
定数削減を独自に率先して実行して、「都構想」のビジョン政治の積極的な政策提言も含めて、
国政にないダイナミズム(dynamism motive power)が地方政治を活性化している。
地方政治にも議会対策など政治手法に問題がない訳ではないが、国政関係者はこの地方政
治情勢をよく認識すべきだ。
(5)あわせて、国政の現状打開には、この時こそ国民、市民の今までにない直接的な政治、経
済への「参画」が求められる。その結果が2大政党であれ、少数政党乱立であれ、良心的な企業
育成であれ、国民、市民が責任を持つ政治、経済社会の構築だ。
いう不信任を突きつけている。首相は、たとえ一桁になってもやめないと言っているらしい
が、一体誰のための政治なのか問いたい。
かと言って、野党第1党の自民党への支持率も低下していて、当然のように支持政党なし
が過半数に迫る(45%)勢いだ。
世界が東西冷戦のイデオロギー時代から経済協調主義のグローバル化して、政治が余計
なことさえしてくれなかったら市民生活には大した影響力もなく、市民(生活者)の自助努力
で生活は安定するという時代になって、価値の多様化(manifold style)、生活様式の多様化
がさらに進んで政治参画への意識が希薄になった。
当然のように無党派層が圧倒的に増えて、政党政治は少数分散型に移行した。だから、
投票率は無党派層がそっくり抜けたように底を突いて伸びない。
政治は桃源郷ではないから、選択肢はないという投票棄権者の利己的避難は適当ではな
い。
(2)米国を例外として、すでにヨーロッパ中心に長く少数政党が乱立して、複数政党の連立
が政権維持の常態化となっている。
日本政治も、戦後半世紀にも及ぶ自民党の長期政権に2年前の本格的な政権交代で終止
符を打って米国型の2大政党政治を目指したが、国民の価値の多様化、生活の多様化の波
がヨーロッパ政治社会と同じ軌跡の少数政党分散型へと向かうことになる。
政党支持率では、民主、自民党に10~15ポイントも低い「みんなの党」(5%)が、パラドッ
クス(paradox)として選挙での投票の受け皿としては2党に拮抗する支持(15%)を受けてい
るのが、行き場のない政治の実情だ。
(3)長引くデフレ円高不況による雇用促進のために、民主党政権はやり直しの効く社会の構
築を描いてみせる。首相は支持率一桁台でもやめないと言って、政治社会でもやり直しの効く
政治構造を想い描いているのかもしれないが、政治は理念と信任実行の世界で、そのやり直
しとは過去の基盤にすがって都合よく現状に合わせるものではなく、再び選挙で理念と信任
を問う以外にはない世界だ。
たとえ10人に1人も支持しない政治状況の中でもやめない政権とは、独りよがりの思いあが
り以外何ものでもない独断政権政治だ。今、中東、北アフリカ諸国で起きている長期独裁政治
の崩壊に通じるものだ。
(4)一方、地域政党の支持率は70%弱までの高い支持率を示している。国政にない理念、政
策、政治改革の実行力の高さが信任を受けている。政治改革では、首長、議員の報酬、議員の
定数削減を独自に率先して実行して、「都構想」のビジョン政治の積極的な政策提言も含めて、
国政にないダイナミズム(dynamism motive power)が地方政治を活性化している。
地方政治にも議会対策など政治手法に問題がない訳ではないが、国政関係者はこの地方政
治情勢をよく認識すべきだ。
(5)あわせて、国政の現状打開には、この時こそ国民、市民の今までにない直接的な政治、経
済への「参画」が求められる。その結果が2大政党であれ、少数政党乱立であれ、良心的な企業
育成であれ、国民、市民が責任を持つ政治、経済社会の構築だ。