(1)グラミー賞(grammy award)。1958年に米国レコード芸術ナショナルアカデミーが
創設主催して、米国内で発表された楽曲とアーティスト対象のクラシック、ジャズも含めて
110部門の音楽業界で最も栄誉ある賞と言われている。
50年の歴史の中で受賞対象者(グループ)は、ビートルズ、クラプトン、サイモン&ガー
ファンクル、マイケルジャクソン、クィンシージョーンズなど音楽の時代を切りひらいたアー
ティストが名前を連ねている。
今年、日本時間14日にロスで行われたグラミー賞の選考発表(授賞式)で、日本人ア
ーティストが4部門で受賞した。日本人アーティストが4人も同時に授賞するのは初めての
ことだ。
米国内で発表された楽曲、アーティストが対象と言うことで、日本人アーティスト単独で
の授賞というのはハードルも高いが、それぞれに米国アーティストとの共演、バンド、楽団
に参加しての授賞ということになった。
ポップスインストルメンタルアルバム賞 松本孝弘(B's G)、インストルメンタルソリスト演
奏賞 内田光子(クラシック Pf)、コンテンポラリージャズアルバム賞 上原ひろみ(Pf)、
ニューエイジアルバム賞 松山夕貴子(ジャズ 琴)
(2)今回の日本人アーティストの授賞対象は、ポップスから、クラシック、ジャズと音楽の
本流を幅広く流れるもので、音階も違う東洋音楽が日常生活基盤の日本音楽シーンから
の選出で、各分野での広い音楽レベルの高さを示すものとなった。
クラシック、ジャズでは欧米に本拠を移しての活動で、すでに日本人アーティストも高い
水準、評価を受けてきたが、今回日本で活動するアーティストのポップス(guitar)とジャズ
フュージョン(fusion)の琴が高く評価されたのは、日本音楽の幅広いレベルの高さ以上に
「特別」の意味がある。
(3)日米の「音階」の違いは、リズム感のネイティヴ(native)の「間」やストリングス
(strings)の間の微妙な感触のネイティヴ(持って生まれた生活環境リズム)な違いが、
言葉で表現できないレベルの中での音感、音色の違いにあらわれるものだ。
多くのアーティストはその空間を埋めようと、本場海外に活動拠点を移して現地アーティ
ストとの競合の中でネイティヴ感を身体、五感機能に定着させようと努力もする。
たとえばレコーディング環境条件では、日本の音楽環境は密閉したスタジオで外部の音
を完全シャットアウトしてのレコーディングスタイルが中心だが、欧米の音楽環境は自然環
境の中で少々の鳥のさえずり、風の音などあっても当然の(むしろリラックスしての)スタジ
オでのレコーディングスタイルだ。アーティストは一様に欧米スタイルに共感の声が多い。
(4)ポップスのB'sギタリスト松本孝弘さんは、日本のポップスシーンの中枢で活動しなが
らも海外でのレコーディングの機会を通しての米国人アーティストとの交流の中で相互にア
ーティスト五感の共有を重ねての高い果実だ。
琴の松山夕貴子さんは、米国人サックス奏者に特に請われて日本でレコーディングした
アルバムによる授賞だ。
(5)今回の日本のポップス、琴(和楽器)のグローバルに高い評価は、今後の日本音楽
シーンの世界進出への「ドア」を開けたムーブメントと言える。
それはまた、広く一般的に身近なものとして普及した主流の現在の日本音楽シーンが、
より専門的、芸術的(artistic)なものと二極化していくことの必然性を加速することになる
だろう。
アーティストの志は高く、それはオーディエンス(audience)にとってはいいことだ。
創設主催して、米国内で発表された楽曲とアーティスト対象のクラシック、ジャズも含めて
110部門の音楽業界で最も栄誉ある賞と言われている。
50年の歴史の中で受賞対象者(グループ)は、ビートルズ、クラプトン、サイモン&ガー
ファンクル、マイケルジャクソン、クィンシージョーンズなど音楽の時代を切りひらいたアー
ティストが名前を連ねている。
今年、日本時間14日にロスで行われたグラミー賞の選考発表(授賞式)で、日本人ア
ーティストが4部門で受賞した。日本人アーティストが4人も同時に授賞するのは初めての
ことだ。
米国内で発表された楽曲、アーティストが対象と言うことで、日本人アーティスト単独で
の授賞というのはハードルも高いが、それぞれに米国アーティストとの共演、バンド、楽団
に参加しての授賞ということになった。
ポップスインストルメンタルアルバム賞 松本孝弘(B's G)、インストルメンタルソリスト演
奏賞 内田光子(クラシック Pf)、コンテンポラリージャズアルバム賞 上原ひろみ(Pf)、
ニューエイジアルバム賞 松山夕貴子(ジャズ 琴)
(2)今回の日本人アーティストの授賞対象は、ポップスから、クラシック、ジャズと音楽の
本流を幅広く流れるもので、音階も違う東洋音楽が日常生活基盤の日本音楽シーンから
の選出で、各分野での広い音楽レベルの高さを示すものとなった。
クラシック、ジャズでは欧米に本拠を移しての活動で、すでに日本人アーティストも高い
水準、評価を受けてきたが、今回日本で活動するアーティストのポップス(guitar)とジャズ
フュージョン(fusion)の琴が高く評価されたのは、日本音楽の幅広いレベルの高さ以上に
「特別」の意味がある。
(3)日米の「音階」の違いは、リズム感のネイティヴ(native)の「間」やストリングス
(strings)の間の微妙な感触のネイティヴ(持って生まれた生活環境リズム)な違いが、
言葉で表現できないレベルの中での音感、音色の違いにあらわれるものだ。
多くのアーティストはその空間を埋めようと、本場海外に活動拠点を移して現地アーティ
ストとの競合の中でネイティヴ感を身体、五感機能に定着させようと努力もする。
たとえばレコーディング環境条件では、日本の音楽環境は密閉したスタジオで外部の音
を完全シャットアウトしてのレコーディングスタイルが中心だが、欧米の音楽環境は自然環
境の中で少々の鳥のさえずり、風の音などあっても当然の(むしろリラックスしての)スタジ
オでのレコーディングスタイルだ。アーティストは一様に欧米スタイルに共感の声が多い。
(4)ポップスのB'sギタリスト松本孝弘さんは、日本のポップスシーンの中枢で活動しなが
らも海外でのレコーディングの機会を通しての米国人アーティストとの交流の中で相互にア
ーティスト五感の共有を重ねての高い果実だ。
琴の松山夕貴子さんは、米国人サックス奏者に特に請われて日本でレコーディングした
アルバムによる授賞だ。
(5)今回の日本のポップス、琴(和楽器)のグローバルに高い評価は、今後の日本音楽
シーンの世界進出への「ドア」を開けたムーブメントと言える。
それはまた、広く一般的に身近なものとして普及した主流の現在の日本音楽シーンが、
より専門的、芸術的(artistic)なものと二極化していくことの必然性を加速することになる
だろう。
アーティストの志は高く、それはオーディエンス(audience)にとってはいいことだ。