(1)政権は、国民が圧倒的な支持で選択しても平気でマニフェスト(公約)をあれこれ、それも
原資となる財源不足という政策基本理念にかかわる理由をつけて、骨格になる政策実行を次々
と引き延ばしたり変更して、終いには国民の支持を受けたマニフェストを勝手に党自体で見直す
と言いだす始末だ。
このため、国会では政権内閣の行政機能を細部にわたって検証、点検する野党のチェック機能
が健全に機能することが求められている。特に、今国会のように衆参ねじれ国会での野党の役割、
健全性というのは重要だ。国民生活に直結する立法機能としての重要性だ。
(2)通常国会での最重要課題は、次年度(11年度)の予算審議だ。新年度に向けた国家予算が
年度内に成立することは、国民生活、国政の円滑な推進には必要不可欠なものだ。
今国会では、民主党政権の財源不足が主要因のマニフェスト(公約)違反とも言える当初の政策
の大幅変更による予算編成のために、野党からの批判、反対、非協力も大きく、予算成立の目途、
展望も開けないでいる。
これを受けて民主党政権は、審議前から野党の修正に応じる意向を示したり、予算成立のための
政略的な野党取り込み対策で、政権内閣としての独自性、独立性(idependence)、自主性は伺え
ない。これでは一体、国民が選択した政権内閣の使命、役割、責任とは何なのか考えさせられてし
まう。
(3)結果として、民主党政権内からも意見が出ているように総選挙時の民主党マニフェストに「無理」
があったことによる国民への公約が果たせないことの、政権発足時からの「ボタンの掛け違い」から
起きている政治政権不信だ。
民主党政権自らが招いた政治不信、閉そく感ではあるが、仮にも政権は国民が選択した行政機関、
機能だ。
国民に代わって野党が「健全」なチェック機能を果たすことは民主主義政治では必然のことではある
が、誤解を恐れずに言うなら、国民が選択した政権内閣に一応、「まかせる(commit to political
power)」政治課題があってもいいのではないのか。それが国民生活、国政の基本となる「予算編成」
と「関連する法案」だ。それを前提に政権選択をする。
(4)この二点については、野党は検証、点検する健全なチェック機能を働かせるのは当然だが、「修
正」のために予算成立を阻止し、解散に追い込むなどとは政略として行使しないルール、制度があっ
てもいい。
国民が選択した政権内閣が、その責任(その自覚がないから問題になっているが)のもとに編成、
成立(野党の検証、点検)した予算(national budget in a sanctuary)については、一定期間内に国民
の異議申し立てを認めて賛否を問い、国民大多数(または過半数)の意見による組み換え、修正を求
めることで、一応の予算執行による国民生活、国政を軌道に乗せることも考えていい。
予算を人質の国会停滞は、あまりに非生産的で不利益で見苦しい。政治はゲームではない(政権
内閣が機能していないのが原因ではあるが)。
原資となる財源不足という政策基本理念にかかわる理由をつけて、骨格になる政策実行を次々
と引き延ばしたり変更して、終いには国民の支持を受けたマニフェストを勝手に党自体で見直す
と言いだす始末だ。
このため、国会では政権内閣の行政機能を細部にわたって検証、点検する野党のチェック機能
が健全に機能することが求められている。特に、今国会のように衆参ねじれ国会での野党の役割、
健全性というのは重要だ。国民生活に直結する立法機能としての重要性だ。
(2)通常国会での最重要課題は、次年度(11年度)の予算審議だ。新年度に向けた国家予算が
年度内に成立することは、国民生活、国政の円滑な推進には必要不可欠なものだ。
今国会では、民主党政権の財源不足が主要因のマニフェスト(公約)違反とも言える当初の政策
の大幅変更による予算編成のために、野党からの批判、反対、非協力も大きく、予算成立の目途、
展望も開けないでいる。
これを受けて民主党政権は、審議前から野党の修正に応じる意向を示したり、予算成立のための
政略的な野党取り込み対策で、政権内閣としての独自性、独立性(idependence)、自主性は伺え
ない。これでは一体、国民が選択した政権内閣の使命、役割、責任とは何なのか考えさせられてし
まう。
(3)結果として、民主党政権内からも意見が出ているように総選挙時の民主党マニフェストに「無理」
があったことによる国民への公約が果たせないことの、政権発足時からの「ボタンの掛け違い」から
起きている政治政権不信だ。
民主党政権自らが招いた政治不信、閉そく感ではあるが、仮にも政権は国民が選択した行政機関、
機能だ。
国民に代わって野党が「健全」なチェック機能を果たすことは民主主義政治では必然のことではある
が、誤解を恐れずに言うなら、国民が選択した政権内閣に一応、「まかせる(commit to political
power)」政治課題があってもいいのではないのか。それが国民生活、国政の基本となる「予算編成」
と「関連する法案」だ。それを前提に政権選択をする。
(4)この二点については、野党は検証、点検する健全なチェック機能を働かせるのは当然だが、「修
正」のために予算成立を阻止し、解散に追い込むなどとは政略として行使しないルール、制度があっ
てもいい。
国民が選択した政権内閣が、その責任(その自覚がないから問題になっているが)のもとに編成、
成立(野党の検証、点検)した予算(national budget in a sanctuary)については、一定期間内に国民
の異議申し立てを認めて賛否を問い、国民大多数(または過半数)の意見による組み換え、修正を求
めることで、一応の予算執行による国民生活、国政を軌道に乗せることも考えていい。
予算を人質の国会停滞は、あまりに非生産的で不利益で見苦しい。政治はゲームではない(政権
内閣が機能していないのが原因ではあるが)。