いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政変マグマ。 magma of political change

2011-02-13 19:29:37 | 日記
 (1)人を「治める」と言うと大変おこがましいが、かっての政治はそう表現されておこがまし
い政治というのは大変むづかしいものだと思う。
 日本のように短期、短期で首相、内閣が交代するのも異常だと言われて、国外の30年
も長期に政権を維持するなどとは次元の違う異常な政治の話になる。

 社会主義、共産主義のイデオロギー政治が崩壊して、政治は人を「治める」ものから、国
民の支持を背景に国民とともに歩む共有イデオロギーが主流になって、時代、世代と共有
する価値観、理念の変化、変遷にともなって、国民の要求を的確に斟酌(しんしゃく)する政
権のサイクルも自然と5年、10年と一定の統治可能な機能サイクルが確立されてくる。

 30年の長期の政権運営、統治となると、その間の国民の価値観の変化、変遷に的確に
適応することなど政治理念上自己矛盾に落ち入って不可能で、当然旧態統治の人を「治め
る」手法に頼らざるを得ないことになる。
 国民感情というのは国の歴史、文化、社会(世相)によって異なるから、一様に解釈する
ことはむづかしい。30年も、またそれ以上に政治の中枢に一族で関わり続ける権力志向
(欲)というのは、一種の権力マヒ思考(カリスマ思考)、もう自己分析では「神」のような存
在感の中で酔う政権維持でしかない。

 国のシンボルとして自分であって自分でない、そうした時間の経過にただ流されるだけの
空虚な表層政治(shallow layer politics)の中で、そうした「自分(自己)」を自分が押し止め
ることもできないでいるのが、独裁者(dictator)の末路だ。

 (2)時間の経過にただ流されるだけの空虚な表層政治の中で、国民の価値観は深層社会
(deep layer society)で時代、世代の変化、変遷を繰り返して、グローバル化した世界観の
共有の中では急激な大きな「うねり」となっている「マグマ(magma)」だ。

 中東、アラブ社会での長期独裁政治の政情変化の中身は、そうした国民感情、政治マグ
マ(magma of political change)の噴火の歴史的瞬間と言える。
 いつかは、マグマ(magma)は噴火する、そうした必然性の高い起こるべきして起きた政変
マグマ(magma of political change)だ。

 (3)中東、アラブ地域というのは三大文明の発祥地のひとつでもあり、本来、歴史、文化、
文明の高いところだ。そうした「歴史的利点」を長期の独裁政治が押し込めてきた不利益は、
計り知れない。
 歴史的利点を現在社会に共有しようという政治の流れ、傾向は、中東、アラブ地域中心に
加速するだろう。

 宗教国家、カリスマ一党独裁の政治理念で、いまだ国民感情を押し込めている希少国家
も歴史的利点の共有化に迫られる「マグマ」を感じているはずだ。
 それは、政治理念の一貫性を欠く場当たり的な浮いた日本の政治政権にも言えることだ。
政変マグマ第2の噴火で政界再編も歴史の流れだろう。

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