(1)食糧事情は、歴史、文化、自然環境、嗜好、体形、国民性などによって各国、民族独自
のものを持つ。それぞれに食糧価値観が異なるから、本来原始、源流、元素的なもので相互
にまじわらずに干渉できない分野だ。
世界も近代化によるグローバル化、進化するに従って増え続ける人口の食糧供給、食糧嗜
好の共有化が、共通食糧不足を招いて、また近代化による環境汚染に対する自然環境保全
の意識も各段に高まっての全地球規模での水産資源(食糧生物)保護政策が主流となってき
た。
各国の固有の食糧事情にはかかわらず、共有の世界観で規制されることになった。海を四
方に囲まれて、マグロ、クジラを古来から国民的食糧としてきた日本は、需要の拡大に応える
ため近海から遠洋に漁獲を拡大して水産資源(食糧生物)保護政策の共有の世界観から乱獲
の対象とされて、食べる食べないにかかわらずの国際社会から規制されることになる。
(2)日本の自然生物の環境保全への積極的な取組み、視点不足も要因だし、折角の自主的
な取組み規制も現実的には経済利益至上により漁獲量枠が守られずに、効果的な調査検証
方法もなくて放置されてきた歴史も、国際社会から批判を招いている。
(3)国際社会(国際捕鯨委員会)からの漁獲量規制(クジラ乱獲保護)のためのデータ収集と
して、国際的調査捕鯨(investigative whale fishing)が日本捕鯨船団で実施されてきた。
これに対して、国として捕鯨に反対しているオーストラリアの民間反捕鯨団体(SS)が強硬に
妨害行為を繰り返して、同船長の拘束により日本での裁判にまで発展した。
日本の国際的調査捕鯨が国際社会、機関から守られることもなく、妨害行為が放置されてい
る理不尽は、パラドックス(paradox)としてそれだけ国際社会からの日本の水産資源保護政策
の立ち遅れ、整備不足が厳しく見られている証明だ。
(4)ここは、妨害行為による調査捕鯨に屈しないという正論以上に、日本の水産資源保護政
策の見直し、整備をはかることが先決だ。そういう意味では調査捕鯨を中止(suspension of
investigative whale fishing)したことはよかったのではないのか。
その前提として、今後はマグロ漁獲も含めて国際社会の理解を得られる日本の持続性のあ
る計画的な水産資源保全計画と日本の歴史、文化などの食糧事情との整合性のある政策提
言が必要だ。そしてそれを遵守できる検証システムの構築、国際的信頼を得ることだ。
(5)世界の食糧事情は、自国の事情にかかわらずにグローバル化して、共有の世界観が支配
しており、不当な干渉と対立を煽(あお)るばかりでなく、「自制」による共通項を探ることも考え
ていい。漁獲量規制の自主的な「遵守」がプライオウリティ(priority)だ。
のものを持つ。それぞれに食糧価値観が異なるから、本来原始、源流、元素的なもので相互
にまじわらずに干渉できない分野だ。
世界も近代化によるグローバル化、進化するに従って増え続ける人口の食糧供給、食糧嗜
好の共有化が、共通食糧不足を招いて、また近代化による環境汚染に対する自然環境保全
の意識も各段に高まっての全地球規模での水産資源(食糧生物)保護政策が主流となってき
た。
各国の固有の食糧事情にはかかわらず、共有の世界観で規制されることになった。海を四
方に囲まれて、マグロ、クジラを古来から国民的食糧としてきた日本は、需要の拡大に応える
ため近海から遠洋に漁獲を拡大して水産資源(食糧生物)保護政策の共有の世界観から乱獲
の対象とされて、食べる食べないにかかわらずの国際社会から規制されることになる。
(2)日本の自然生物の環境保全への積極的な取組み、視点不足も要因だし、折角の自主的
な取組み規制も現実的には経済利益至上により漁獲量枠が守られずに、効果的な調査検証
方法もなくて放置されてきた歴史も、国際社会から批判を招いている。
(3)国際社会(国際捕鯨委員会)からの漁獲量規制(クジラ乱獲保護)のためのデータ収集と
して、国際的調査捕鯨(investigative whale fishing)が日本捕鯨船団で実施されてきた。
これに対して、国として捕鯨に反対しているオーストラリアの民間反捕鯨団体(SS)が強硬に
妨害行為を繰り返して、同船長の拘束により日本での裁判にまで発展した。
日本の国際的調査捕鯨が国際社会、機関から守られることもなく、妨害行為が放置されてい
る理不尽は、パラドックス(paradox)としてそれだけ国際社会からの日本の水産資源保護政策
の立ち遅れ、整備不足が厳しく見られている証明だ。
(4)ここは、妨害行為による調査捕鯨に屈しないという正論以上に、日本の水産資源保護政
策の見直し、整備をはかることが先決だ。そういう意味では調査捕鯨を中止(suspension of
investigative whale fishing)したことはよかったのではないのか。
その前提として、今後はマグロ漁獲も含めて国際社会の理解を得られる日本の持続性のあ
る計画的な水産資源保全計画と日本の歴史、文化などの食糧事情との整合性のある政策提
言が必要だ。そしてそれを遵守できる検証システムの構築、国際的信頼を得ることだ。
(5)世界の食糧事情は、自国の事情にかかわらずにグローバル化して、共有の世界観が支配
しており、不当な干渉と対立を煽(あお)るばかりでなく、「自制」による共通項を探ることも考え
ていい。漁獲量規制の自主的な「遵守」がプライオウリティ(priority)だ。