いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

国内力の1年。 domestic capability

2012-01-04 20:15:30 | 日記
 (1)仕事始めの4日です。企業ではどこも厳しい経済環境の年越しでも、新年だけは「今年は、やるぞ」の決意のスタートです。ぜひ1年、そうしたいものです。
 企業アンケートでも、60%余りが円高、東日本大震災の影響をモロに受けた事業活動が回復したと答えて、円高ドル・ユーロ安市場への逆襲(counterattack)、戦略、対応が整いつつあります。
 しかし景気回復基調にあると答えた企業は「ゼロ」で、緩やかに回復と見ていた企業もここ半年間で半減(52%→30%)して、厳しい12年の仕事始めとなりました。

 破たん国家スパイラル(spiral)の欧州経済不安(危機)に円高で海外生産拠点化を目指す企業が加速して、雇用でも外国人採用を増やす企業が増えて(23%)国内雇用はますます厳しい労働環境になりそうです。
 欧州経済不安のスパイラル現象が経済成長の新興国への影響、懸念材料となる可能性も大きく、世界を巻き込む同時経済不安、不況につながる軌跡の1年という深刻化も考えられます。

 (2)日本は、昨年GDP世界2位から3位に後退したが「それでも」世界3位という見方もあり、経済活動の潜在力(技術開発、先端性、環境適合性ほか)に期待する声も聞きます。しかし、輸出基幹産業、高度な製造業中心に取り巻く経済環境は厳しさを増して、「それでも3位」の座も堅持できるのか、方向性は「逆進性」に向かっているのではないのか。

 国際化の土台となる国内企業の立て直し、高度な技術の先端性、開発力に立ち返っての「国内力(domestic capability)」の強化、再生、「国内」競争力の強化が大事な1年でもあります。ぜひ、そうしたいものです。

 (3)日本の首相は年頭の所感で、危機的財政赤字国家の脱却を目指して「ネバー・ギブアップ(never give-up 3回続けた)」の信念をことさら強調して「消費税増税」に不退転の決意を示したが、円高対策(国際協議・協調)、国内経済、雇用不安に対してはこれといった指針、手立ても示せなくて、現状政策の重大性、優先順位の取り組み方に問題を残した。

 (4)いつものように日本でも有数の人出で賑わう4日に初詣で(new year's worship)に出かけたが、昨年、例年に比較して半減と言うぐらいの人出で規制も警備の警察官の姿もなく、今年は穏やかな正月で3が日に人出が集中したのか、または大震災、不況、雇用不安の社会情勢を反映したものなのか、静かな初詣でになった。

 嵐の前の静けさというところだ。今年は石にかじりついても「国内力」強化、「国内」競争力の強化の1年にしたいものだ。

 

 

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