いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ダイナミック・プライシング(電力価格変動制)。 dynamic pricing

2012-01-05 20:11:11 | 日記
 (1)国家にしろ企業にしろ家庭にしろ限られた資金、資産のペイ(pay)を有効活用するために、優先順位(priority)や重点化、必要度、費用対効果を考えて戦略的、計画的、効果的な支出体系を考える。
 思わぬ支出が増えれば資産のペイの中で調整して、優先順位、必要度の低い費目を今回はガマンしてあるいは先送りして削って、運用インバランス(imbalance)を防ぐのが資産運用安定システムだ。

 (2)政府は、脱原発、自然再生可能エネルギー化へシフトする将来を見据えて、電気料金の一定単価料金体系を見直して料金変動相場制とでも言う「ダイナミック・プライシング(dynamic pricing 価格変動設定)」の実証実験事業を12年度から地域(北九州)を限定して開始する。

 季節別、天候別の需要頻度、1日単位での時間帯別需要頻度、注目行事、イベント別需要頻度などに合わせた電力の変動料金体系だ。事業、生活スケジュールに合わせて適切に切替え対応する、電力の効果的な使用調整を目的とした「スマート・グリッド(smart grid)」と「相乗」しての電力供給能力の安定化、省エネ化を目指す。

 複雑な単価料金設定が必要だが、インターネットを利用したスマート・グリッド・システムと連動すれば効果的な未来型電力供給システムと言える。
 「自己責任」で電力使用量、料金のメリハリ、調整、選択が出来て、エネルギーの「自己管理」型、消費者、市民の「社会参画」意識の自覚も促して、費用対効果の高いシステムだ。
 市民の社会参画、自己管理意識の高い米国ではすでに導入されている。

 (3)日本は、個人のリスクを社会全体でカバーする協同社会の特性、基本理念があるが、限られた資源、エネルギー分野の将来持続性、有効利用には自己管理、自己責任論の導入、活用も必要だ。
 実用化になれば価格変動料金設定の条件、範囲について国民的合意も必要となってくる。限られたエネルギー供給能力の有効利用では、家庭ごとに電力供給バッテリーを設置するシステム計画もすでにあり、「ダイナミック・プライシング」、「スマート・グリッド」とさらに費用対効果、安定、安全を考慮した進化へのいくつもの取り組みが必要だ。

 (4)そこでよく分からないのが、ガソリンの変動相場制だ。ほとんどが輸入に頼った時々の海外仕入単価が販売価格に反映設定されていたものが、昨今は毎日乱高下して、需要頻度地帯(曜日、季節)に合わせての食品消費者物価同様の価格変動設定では、余りに利潤偏向主義で理解できない。
 限りある資源、ガソリンとは言え、社会全体の共有エネルギーの電力とは違って特定利用消費者対象であり、また品質管理、嗜好、生活必需性のある物価と同様の料金システムでは、おかしい。

 (5)モータリゼーション(motorization)はハイブリッド化、電気自動車化にシフトしており、環境適応社会を迎えて限りあるガソリン「後」への進化を加速している。
 電力は、環境適応型と言われた原発が環境破壊型の「本質」を思い知らされて、自然再性可能エネルギー化へ自然回帰する。
 自然の脅威をも思い知らされて、よく言われる自然との共生の中で、自然とインターネット社会の共生と言う近未来社会にいくつもの革新的なアイディア、可能性が出てくることを期待する。

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