いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

スモール・スマート政府。 small smart government

2012-01-14 19:37:02 | 日記
 (1)どうやって政治の信頼を取り戻すのか(あるいは、これまでなかったとして創り出すのか)、究極として(ultimate)「実績」評価しかないのだが、そのためにはまず政治課題の短、中、長期的戦略の整理、分析、評価で段階的に「小さな」ことでも結果を出すことが大事だ。

 崩壊したマニフェストは、「テーマ」別ではあっても進行スピード、ステップ、アップの「プログラム」、政策の整理、分析、評価の不在で、結果として「総花的」で間口ばかりが広くて収まりが付かなくなってしまった。
 閉そくした政治状況の突破力(break over)には、「小さな」ことから実効性のある政策づくり、実績づくりで段階的に「結果」を出すことが必要だ。

 (2)「小さな政府(small smart government)」という政治ガバナンス(governance)の概念があるが、政策決定プロセスを短絡、短縮化して政府、政治が国民の「声」に近く位置して、早く検討、検証し「答え」を出す政治システムだ。

 そのためには、政府、行政機関が一体化してスマート(smart)に総合意思決定組織を構成して政策、予算、人員の機関横断的な共有化を進めることだ。多様化した価値観の社会、国民に合わせるかのような規定に収まりきらない程の組織、担当(大臣)の粗製乱造、セクショナリズムは、スマート、スピード、実効性のある政治に逆行するものだ。

 (3)そういう意味では民主党政権のテーゼ(these)であった「政治主導」というのは、政策決定のスピード化という概念に反して意思統一、ガバナンスを混乱させて政治家の能力、力量不足を示すことになっただけで、その趣旨をいかせずに結果として現在の政治混迷の元凶となった。「小さな政府」の夢を見ただけだ。

 内閣組織を整理縮小(行政機関の横断的統合化)して機能性、機動性、実効性のあるフォーメーション(formation)に改組すべきだし、もちろん議員の定数、報酬削減も実行だ。
 まずはデフレ、円高不況に雇用の不安と経済政策再建が義務の中で、官民一体となった雇用の創出に特化集中しての早い結果を出すことが「小さな政府」の命題(proposition)だ。

 (4)民主党政権第3代首相は、大臣の「適材適所」を謳(うた)って政権を発足し、その日のうちに防衛相の「素人」発言があって政治不信を招き、その後わずか4か月で「適材適所」の内閣を改造した。

 「言葉」は政治の重要な発信力ではあるが、それは「有言実行」あってのものだ。今度は何だ、またも自己満足の「最善かつ最強の布陣」などと「有言不実行」の首相が言っても国民の誰も聞く耳を持たないだろう。

 政治は結果、実績評価だけではない、国民の声に近く自らを偽(いつわ)りなく国民に奉仕する「姿」(public servant)が大事だ。
 

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