(1)10月上旬は毎年ノーベル賞ウィークで世界の関心、耳目が集まるので、政治、経済、社会で混とんとしたこの世界もきっといつかは変われる、救われると思わせるわずかの希望の光が射す叡智(えいち)の時間群だ。
10年の2人に続き12年の今年も山中教授の画期的なiPS細胞作成の研究成果で日本人研究者がノーベル賞を授賞して、日本はこの12年間で米国に次いでノーベル賞研究者を多く輩出しているから、それなりのインパクトを世界に発信しているはずだ。
その発信元の日本の政治、経済、社会にその気概、アドバンテージ(advantage)がまったく感じられずに伝わってこないのは残念の極みというしかない。
山中教授のノーベル賞授賞に際して、国民からは「自信」という言葉が聞かれたが、もっと自信をもって世界に対応していいことだ。
(2)政治、経済、社会には必ず「いい」も「悪い」も同在して、どちらかが、どちらかを駆逐しての今の混とんとした社会構図を構成している。「いい」方がもっと「この自信(self confidence)」をもって凌駕(りょうが)してくれば回復、復興は見えてくるものだ。
今日、法相の30年前のこととはいえ、暴力団関係者との交際問題について本人が事実関係を認めてこれに官房長官が辞任を求めずに擁護する政治レベルでは、自信もあったものじゃないが。
(3)ノーベル賞も、研究成果、対象がデータ実証として明確で型として見える「相対的評価」の自然科学系の医学生理学、化学、物理学賞と、経済、文学、平和賞の成果が一般的にはむずかしい「絶対的評価」なものと二分される。
今年のノーベル文学賞(nobel prize in literature)には日本の村上春樹さんが有力視されていたが、その村上さんの翻訳も多く出版されて知名度も高い、その中国の作家莫言(ばくげん)さんが授賞した。
莫言さんは中国文学界の重鎮ではあるが政治的には距離を置いてきたと言われて(報道)、中国国内での知名度、存在感も村上さんの方が高いとも言われている。
(4)村上春樹さんは、その著書が世界各国で翻訳されて愛読されて、日本国内よりも海外で人気、評価の方が高いともいわれる作家だ。
自由主義社会での「先端小説」(村上)と共産主義社会での「社会派問題作品」(莫)との比較評価で、時代感覚よりは置かれた環境活動の中でより「インパクト」の強い効果の莫言さん授賞となったのではないのか。
2010年の中国人劉さんのノーベル平和賞授賞の評価に通じる国際社会からの中国社会関与を伺わせるメッセージ評価となった。
(5)ただし、10年の平和賞とは180度打ってかわって莫言さんのノーベル文学賞授賞では中国当局は歓迎の意向を示して高く評価している。同氏が政治的には距離を置き、国際社会の関与(授賞)が国内問題とならないと見たからだ。
だから中国ツイッターでは「莫言って誰だ」との書き込みもある(報道)という周知度だ。
(6)ノーベル賞も一連の自然科学系の発表も終わって、本日は平和賞の発表だ。政治、経済、平和の融合化実験のEU(ヨーロッパ連合)が授賞したが経済破たんで混迷中で、近年は国際社会からのメッセージ性が強く、成果主義ではない。
かっての授賞者の米国オバマ大統領もその評価対象の「核のない世界」理念は今は聞かれなくなった。
村上春樹さんは世界各国での翻訳の多さ、高い人気、評価で押しも押されぬノーベル文学賞授賞の日も必ずや来るであろう。
10年の2人に続き12年の今年も山中教授の画期的なiPS細胞作成の研究成果で日本人研究者がノーベル賞を授賞して、日本はこの12年間で米国に次いでノーベル賞研究者を多く輩出しているから、それなりのインパクトを世界に発信しているはずだ。
その発信元の日本の政治、経済、社会にその気概、アドバンテージ(advantage)がまったく感じられずに伝わってこないのは残念の極みというしかない。
山中教授のノーベル賞授賞に際して、国民からは「自信」という言葉が聞かれたが、もっと自信をもって世界に対応していいことだ。
(2)政治、経済、社会には必ず「いい」も「悪い」も同在して、どちらかが、どちらかを駆逐しての今の混とんとした社会構図を構成している。「いい」方がもっと「この自信(self confidence)」をもって凌駕(りょうが)してくれば回復、復興は見えてくるものだ。
今日、法相の30年前のこととはいえ、暴力団関係者との交際問題について本人が事実関係を認めてこれに官房長官が辞任を求めずに擁護する政治レベルでは、自信もあったものじゃないが。
(3)ノーベル賞も、研究成果、対象がデータ実証として明確で型として見える「相対的評価」の自然科学系の医学生理学、化学、物理学賞と、経済、文学、平和賞の成果が一般的にはむずかしい「絶対的評価」なものと二分される。
今年のノーベル文学賞(nobel prize in literature)には日本の村上春樹さんが有力視されていたが、その村上さんの翻訳も多く出版されて知名度も高い、その中国の作家莫言(ばくげん)さんが授賞した。
莫言さんは中国文学界の重鎮ではあるが政治的には距離を置いてきたと言われて(報道)、中国国内での知名度、存在感も村上さんの方が高いとも言われている。
(4)村上春樹さんは、その著書が世界各国で翻訳されて愛読されて、日本国内よりも海外で人気、評価の方が高いともいわれる作家だ。
自由主義社会での「先端小説」(村上)と共産主義社会での「社会派問題作品」(莫)との比較評価で、時代感覚よりは置かれた環境活動の中でより「インパクト」の強い効果の莫言さん授賞となったのではないのか。
2010年の中国人劉さんのノーベル平和賞授賞の評価に通じる国際社会からの中国社会関与を伺わせるメッセージ評価となった。
(5)ただし、10年の平和賞とは180度打ってかわって莫言さんのノーベル文学賞授賞では中国当局は歓迎の意向を示して高く評価している。同氏が政治的には距離を置き、国際社会の関与(授賞)が国内問題とならないと見たからだ。
だから中国ツイッターでは「莫言って誰だ」との書き込みもある(報道)という周知度だ。
(6)ノーベル賞も一連の自然科学系の発表も終わって、本日は平和賞の発表だ。政治、経済、平和の融合化実験のEU(ヨーロッパ連合)が授賞したが経済破たんで混迷中で、近年は国際社会からのメッセージ性が強く、成果主義ではない。
かっての授賞者の米国オバマ大統領もその評価対象の「核のない世界」理念は今は聞かれなくなった。
村上春樹さんは世界各国での翻訳の多さ、高い人気、評価で押しも押されぬノーベル文学賞授賞の日も必ずや来るであろう。