(1)ビートルズ50年の年(正確には昨年)にポール・マッカートニーが日本にやってくる(ヤァ・ヤァ・ヤァ)。11月に東京、大阪、福岡で「out there」ドームコンサートを開催する。
ポールは70才を迎えて昨年5月に中南米、米国公演を開催して元気なところを見せている。昨年7月のロンドンオリンピックの開会式でも会場スタジアム一帯となった「hey jude」で感動的な歌、演奏を聞かせてくれた。
ビートルズ50年の節目を迎えて最早集結が叶わない中で、日本でポール・マッカートニーのコンサートが開催されることはファンにとってはありがたいことだ。
ビートルズが66年に来日した時は日本武道館でのコンサートで一般階上席から見た財津和夫さんはビートルズが豆粒のように見えたというから、それでは今回のドームコンサートでは時代の進化による会場のモニター映像は別にしてもわれわれには仮にチケットが手に入っても砂粒のように見えるポール・マッカートニーだ。
(2)来日時のビートルズは、すでに収益、ギャランティ(guarantee)には興味はなく当時の日本公演は手ごろなチケット料金といわれていたが、近年の有名な海外ミュージシャン公演になるとドームクラスでも1万数千円の高額なチケット料金設定で収益至上主義が見えてさすがに二の足を踏むことが多い。
今回の来日ポール・マッカートニーコンサートもさらにそれ以上の高額チケット料金だ。
(3)昨年までのデフレ円高不況時代でもコンサート、ライブ産業は前年比較10%増の成長産業で毎日のようにどこかでホールコンサートは開催されており、他の物価上昇率に比較して高い料金設定が続いている。チケット料金3千円時代は別にしても、近年は5千円、7千円、1万円へと2倍近い伸び率だ。
(4)コンサートはその内容、構成、時間、編成、出演者によって費用対効果の比較のあるものだから一様には対比することもむずかしい文化性、芸術性、能力(タレント、スキル)性のあるものだけれども、それでも一般労働者の平均賃金水準からみればあまりの格差だ。
一般労働者は汗を流して毎日ほとんど就労して平均年収7~800万円がせいぜいで、有名ミュージシャンともなると1コンサートで稼ぐギャランティ相当分ともいわれている。
(5)コンサートの場合、原則として需要と供給の経済関係の比重がさらに大きく、興味、関心、集客力の高い芸術性、文化性、スキル性に対する投資(チケット料金)効果として収益配分されるものだけにある意味天井知らずでとやかくいえるものではないが、社会の実体経済から見ればかなりかけ離れた経済観念でもある。社会通念としての自制理念があってもいいだろう。
その要因の多くがコンサート、ライブ産業の中間に介在する複雑な組織構成社会だ。中間マージン(intermediary profiteering)の搾取が他の産業、市場に比較して比率が高い業界特殊性がある。
(6)年間を通しての活動継続性がなく投資費用の平均化ならし効果がむずかしいこと、またミュージシャン個人事業者としても仕事を辞めたあとの生活補償対策も常日頃考えておかなければならない(近年は会社組織化して所属し税金対策も対応準備)立場上の問題はある。
稼いだミュージシャンは、収益とは別の広く普及するコンサート活動で社会、文化、芸術に還元する貢献をしてもらいたいものだ。
ポールは70才を迎えて昨年5月に中南米、米国公演を開催して元気なところを見せている。昨年7月のロンドンオリンピックの開会式でも会場スタジアム一帯となった「hey jude」で感動的な歌、演奏を聞かせてくれた。
ビートルズ50年の節目を迎えて最早集結が叶わない中で、日本でポール・マッカートニーのコンサートが開催されることはファンにとってはありがたいことだ。
ビートルズが66年に来日した時は日本武道館でのコンサートで一般階上席から見た財津和夫さんはビートルズが豆粒のように見えたというから、それでは今回のドームコンサートでは時代の進化による会場のモニター映像は別にしてもわれわれには仮にチケットが手に入っても砂粒のように見えるポール・マッカートニーだ。
(2)来日時のビートルズは、すでに収益、ギャランティ(guarantee)には興味はなく当時の日本公演は手ごろなチケット料金といわれていたが、近年の有名な海外ミュージシャン公演になるとドームクラスでも1万数千円の高額なチケット料金設定で収益至上主義が見えてさすがに二の足を踏むことが多い。
今回の来日ポール・マッカートニーコンサートもさらにそれ以上の高額チケット料金だ。
(3)昨年までのデフレ円高不況時代でもコンサート、ライブ産業は前年比較10%増の成長産業で毎日のようにどこかでホールコンサートは開催されており、他の物価上昇率に比較して高い料金設定が続いている。チケット料金3千円時代は別にしても、近年は5千円、7千円、1万円へと2倍近い伸び率だ。
(4)コンサートはその内容、構成、時間、編成、出演者によって費用対効果の比較のあるものだから一様には対比することもむずかしい文化性、芸術性、能力(タレント、スキル)性のあるものだけれども、それでも一般労働者の平均賃金水準からみればあまりの格差だ。
一般労働者は汗を流して毎日ほとんど就労して平均年収7~800万円がせいぜいで、有名ミュージシャンともなると1コンサートで稼ぐギャランティ相当分ともいわれている。
(5)コンサートの場合、原則として需要と供給の経済関係の比重がさらに大きく、興味、関心、集客力の高い芸術性、文化性、スキル性に対する投資(チケット料金)効果として収益配分されるものだけにある意味天井知らずでとやかくいえるものではないが、社会の実体経済から見ればかなりかけ離れた経済観念でもある。社会通念としての自制理念があってもいいだろう。
その要因の多くがコンサート、ライブ産業の中間に介在する複雑な組織構成社会だ。中間マージン(intermediary profiteering)の搾取が他の産業、市場に比較して比率が高い業界特殊性がある。
(6)年間を通しての活動継続性がなく投資費用の平均化ならし効果がむずかしいこと、またミュージシャン個人事業者としても仕事を辞めたあとの生活補償対策も常日頃考えておかなければならない(近年は会社組織化して所属し税金対策も対応準備)立場上の問題はある。
稼いだミュージシャンは、収益とは別の広く普及するコンサート活動で社会、文化、芸術に還元する貢献をしてもらいたいものだ。