(1)東日本大震災被災地は建設関連業界の復興景気にある。被災地の復興(reconstruction)が優先されなければならないから当然のことだが、建設業界のパラダイム(paradigm)が保たれているのか、工事入札単価の高騰で多業種が参入をためらっているとの事業独占の声も聞かれて、現地現場の復興工事、事業の健全性がまったく伝わってこないのが気がかりだ。
大震災発生から2年半経過しても復興が目に見えて進んだということもなく、今も全国に30万人弱の被災者が避難して復興は遅れたままだ。政府のマクロ震災復興計画、指針の欠如が最大の原因で、政府と被災自治体、住民との意識、希望、時間のズレが復興の効果性、効率性、遅れ、ムダを生んでいる。
(2)福島第一原発事故の被災地福島はさらに悲惨で、原発事故現場は今年末開始といわれる原子炉容器核燃料棒の引き抜きを前に、汚染水貯蔵処理でも漏水、海への放出など重大欠陥問題が次々と生じて復興の目途もたたない(というよりは、さらなる問題を発生して混迷)状況だ。
現在、被災者の帰宅、生活回復に向けて除染(removal of radioactive contamination)作業が進められているが、福島県内だけで国の経費の5倍となる5兆円が見込まれる(研究G試算ー報道)事態で、除染後の汚泥処分はさらに未定でその土地確保、貯蔵処理も含めると途方もないことになる。
(3)被災者の震災労苦、将来の生活不安を考えると、国民の生命、財産、安全、生活を守るべき政府としては計画的、継続的、効果的な復興シナリオを早期に示す必要があり、ちょっと手ぬるい国の対応だ。
復興予算については目的外、不適切使用もあきらかとなって、被災地の現実、復興の遅れとのあまりの落差に驚くべきことであり、政府の震災復興統治機能、能力の欠如があきらかな事態だ。政府、機関の「復興危機感」のない、ふざけた予算使途の対応というしかない。
(4)除染が1回で済むのか、いつまで必要なのか、そのムダのない経費、予算規模、財源、国民負担についてグランドデザインを被災者、国民に示す必要がある。
政府機関横断的な連携の復興庁を立ち上げての復興事業だが、その復興庁の存在感が極めてうすい現実だ。
復興計画のグランドデザインのフレームワーク(frame work)を示して順次計画の進展に従ってアイテム(item)を消していく、目に見える復興図を広く公表する情報発信の工夫、努力、推進が必要だ
(5)除染については被災者の中にはそれでも将来的に「そこ」で生活することに不安、不信もあって、除染帰宅ではなく転出を考える人(報道)も出ており、しかしいずれにしても将来的に帰宅困難地域として封鎖するわけにもいかずに原発廃炉、除染効果は続けなければならない。
あまりにも政府の復興使命、努力、工夫、寄り添い姿勢の欠如が思いやられるばかりだ。
(6)政府はこの現実を無視して、原発を含めた将来エネルギー政策(best mix)を10年間先送りして、その間に原規委の安全審査を開始して原発再稼働に向けてすでにカジを切っている。どうかしている。
大震災発生から2年半経過しても復興が目に見えて進んだということもなく、今も全国に30万人弱の被災者が避難して復興は遅れたままだ。政府のマクロ震災復興計画、指針の欠如が最大の原因で、政府と被災自治体、住民との意識、希望、時間のズレが復興の効果性、効率性、遅れ、ムダを生んでいる。
(2)福島第一原発事故の被災地福島はさらに悲惨で、原発事故現場は今年末開始といわれる原子炉容器核燃料棒の引き抜きを前に、汚染水貯蔵処理でも漏水、海への放出など重大欠陥問題が次々と生じて復興の目途もたたない(というよりは、さらなる問題を発生して混迷)状況だ。
現在、被災者の帰宅、生活回復に向けて除染(removal of radioactive contamination)作業が進められているが、福島県内だけで国の経費の5倍となる5兆円が見込まれる(研究G試算ー報道)事態で、除染後の汚泥処分はさらに未定でその土地確保、貯蔵処理も含めると途方もないことになる。
(3)被災者の震災労苦、将来の生活不安を考えると、国民の生命、財産、安全、生活を守るべき政府としては計画的、継続的、効果的な復興シナリオを早期に示す必要があり、ちょっと手ぬるい国の対応だ。
復興予算については目的外、不適切使用もあきらかとなって、被災地の現実、復興の遅れとのあまりの落差に驚くべきことであり、政府の震災復興統治機能、能力の欠如があきらかな事態だ。政府、機関の「復興危機感」のない、ふざけた予算使途の対応というしかない。
(4)除染が1回で済むのか、いつまで必要なのか、そのムダのない経費、予算規模、財源、国民負担についてグランドデザインを被災者、国民に示す必要がある。
政府機関横断的な連携の復興庁を立ち上げての復興事業だが、その復興庁の存在感が極めてうすい現実だ。
復興計画のグランドデザインのフレームワーク(frame work)を示して順次計画の進展に従ってアイテム(item)を消していく、目に見える復興図を広く公表する情報発信の工夫、努力、推進が必要だ
(5)除染については被災者の中にはそれでも将来的に「そこ」で生活することに不安、不信もあって、除染帰宅ではなく転出を考える人(報道)も出ており、しかしいずれにしても将来的に帰宅困難地域として封鎖するわけにもいかずに原発廃炉、除染効果は続けなければならない。
あまりにも政府の復興使命、努力、工夫、寄り添い姿勢の欠如が思いやられるばかりだ。
(6)政府はこの現実を無視して、原発を含めた将来エネルギー政策(best mix)を10年間先送りして、その間に原規委の安全審査を開始して原発再稼働に向けてすでにカジを切っている。どうかしている。