いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

戦闘空域の民間機飛行。 civil aircraft safty flight in the air zone of hostilities

2014-07-19 20:08:06 | 日記
 (1)ウクライナ政府軍と親ロシア派武装集団が戦闘状態にあるウクライナ東部でしかもわずか数日前にウクライナ政府軍輸送機が撃墜されたばかりのところで、今度は乗客乗員298人を乗せた民間航空のマレーシア航空機が撃墜(shoot down)された。

 クリミヤ半島のロシア編入を契機に政府軍と親ロシア派の戦闘が続いているウクライナ上空で起きた民間航空機(civil aircraft)の飛行、撃墜ニュースには耳を疑った。
 298人を乗せた民間航空機がなぜ戦闘激化し、続く危険上空を飛行したのか信じられない気持だ。

 (2)マレーシア政府は撃墜を受けて「国際民間航空機関(ICAO)が認可している安全なルートだった」(報道)と述べている。
 国際線航空機が勝手に飛行ルートを設定して飛行することなどありえない「空の安全」ルールからマレーシア側の主張はその通りであったのだろう。

 航空業界も世界的な経済低迷の中で、競争激化、経営不振、効率化推進が求められて航空機も燃費性の高い機種選択で燃料費の効率的な直線コースでの飛行ルートの選択が強まっている。

 (3)今回の撃墜されたマレーシア航空はアムステルダムからクアラルンプールに向けて燃費効率化をみれば直線ルートにあたるウクライナ東部上空を飛行するのが最短コースだ。

 しかしウクライナ東部上空は数日前に政府軍輸送機が撃墜されたばかりで、世界が注目する欧米各国とロシアの深刻な対立が続く戦闘混乱地帯(air zone of hostilities)であり、民間航空機の安全飛行(civil aircraft safty flight)など保障されるはずもない危険地帯であることは容易に理解できる。

 (4)1万メートル上空飛行で安全は確保できると安易に判断したのか、あまりに戦闘に無縁の無頓着な航空乗客民間人の生命安全に非常識で不条理(unreasonableness)な戦闘空域ウクライナ東部上空飛行であった。

 マレーシア航空も飛行を許可した(とされる)ICAOの責任も無限大に無常であり大きいものといわざるを得ない無謀なものだ。
 政府側、親ロシア派ともに相手側の撃墜責任を非難し合っているが、戦争、戦闘地帯での起こるあらゆる「責任」など国際社会も保障、追求できるものではなく、非合法が日常化しそれがパラダイム(paradigm)の世界が戦争、戦闘であり戦場だ。

 (5)問題はなぜ危険なウクライナ東部上空の民間航空機の飛行が許可されたのか、またマレーシア航空側が危険を冒(おか)してまでその上空の飛行を選択したのかの大いなる疑問だ。

 燃費効率化のための直線ルートによる経営コストにこだわったこと、欧米各国とロシアのウクライナ問題対立の中で世界注視の中、欧米各国のロシア制裁強化による大国相互けん制の力のバランス効果が民間航空機の安全飛行は保障されると踏んだのか、とにもかくにも298人を乗せたマレーシア航空機はウクライナ東部上空で撃墜された。

 (6)政府側は決定的な実行証拠(撃墜したとされる親ロシア派交信記録の盗聴ー報道)を持って国連安保理で決着をはかる意向だ。
 奇しくもマレーシア航空機といえば3月に迷走の末に不可解な南太平洋沖で消息をたったままの事例もあり、飛行安全、経営体制に問題はないのか。

 欧州の航空管制機関は今回の事件後、現場周辺空域の飛行禁止を通告(報道)したが、298人の生命安全には届かなかった。

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