(1)憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認について、いまや支持率が軒並みヒト桁台の前半で存在感(existential)、影響力がまったくない野党は論戦にも入れてもらえずに与党協議だけで閣議決定し、国会審議もとってつけたような衆参各1日という安倍内閣、与党主導のままいつしか終わってしまった。
せめてカヤの外からでも憲法論議に歴史的、理論的、比較考証による厳しい指摘、発信を続けて世間の耳目を集めるような存在感だけでも示してもらいたかったが国民的論議も起こせずに、野党不在の政局だけが強調されたものとなった。
(2)メディアはさすがに政局危機感を抱いたのか、「1強多弱」の中での野党再編をテーマに各野党代表のインタビューを載せているが、①政策一致が大前提から②野党第1党民主党の一部を取り込んだ第3極勢力の結集、③政権打倒の一点で共闘、④基本政策が違えば党だけが一緒になっても意味はない、⑤政策ごとのパーシャル協力(parcial joint)まで虚弱同士とはいえそれぞれの存在意義だけはそれぞれの立場を堅持して、これでは野党再編など夢のまた夢という現実を思い知らされるばかりのものだ。
(3)数年前には本格的政権交代を果たして今は虚弱野党のそれでも第1党の民主党は、このままではますます存在感がなくなり国民的関心まで失うとして来年9月までの党代表任期を前倒しして、今夏にも代表選を実施する声が起きている。
「表紙」を変えるだけの立て直しでますます最悪シナリオの深みにはまっていった長期自民党政権の末期とその後の3年半の民主党政権の末路と同じで、ともに失敗した政治理念、政権運営、政策見直しの検証、考察がなされて反省のもとにあたらしい政治理念、政策のあり方が示されたのか、どこにもそんな「形跡」、提示はない中で今また「表紙」のすげかえだけの貧弱な対応だけでしかも党内対立が続くという有り様だ。
(4)極端にいえば「表紙」などどうでもよくて、組織改革、理念、政策、実施方法の見直し、提言が深い党内議論の繰り返しの中で練られて、高い理想のもとに政府と対抗できる政策集団に進化させる必要があった。
09年の本格的政権交代の民主党政権マニフェスト(manifesto)の公共事業の見直し、行政刷新、高速道路無料化、高校授業料無料化、子ども手当などの革新的な政策理念(方向違いもあるが)は、これまでにない理念性、革新性、国民目線が感じられて政治が理想論(ideality)に目覚めた瞬間でもあった。
(5)残念ながらというか無責任というべきか、財政的裏付けのない空想論に終わってわずか3年半で自滅してしまったが、今こそ野党第1党として当時の政治理想論に燃えて政府に対抗できる政策論争でこそ「存在感」を示すべきことが野党再生の方法論の道だ。
失われた3年半の検証、反省もなくして「表紙」だけにこだわっても国民の関心は遠く、相手にされないだろう。
危機感の中で野党再編のための党内政策論議をじっくり、手間ひまかけて行い、日本のため国民のための高い理想論に立った政治理念、政策を示すべきだ。
(6)そして政府と政策論争を通して野党の存在感をとり戻さなければならない(it recover the existential opposition party)。
せめてカヤの外からでも憲法論議に歴史的、理論的、比較考証による厳しい指摘、発信を続けて世間の耳目を集めるような存在感だけでも示してもらいたかったが国民的論議も起こせずに、野党不在の政局だけが強調されたものとなった。
(2)メディアはさすがに政局危機感を抱いたのか、「1強多弱」の中での野党再編をテーマに各野党代表のインタビューを載せているが、①政策一致が大前提から②野党第1党民主党の一部を取り込んだ第3極勢力の結集、③政権打倒の一点で共闘、④基本政策が違えば党だけが一緒になっても意味はない、⑤政策ごとのパーシャル協力(parcial joint)まで虚弱同士とはいえそれぞれの存在意義だけはそれぞれの立場を堅持して、これでは野党再編など夢のまた夢という現実を思い知らされるばかりのものだ。
(3)数年前には本格的政権交代を果たして今は虚弱野党のそれでも第1党の民主党は、このままではますます存在感がなくなり国民的関心まで失うとして来年9月までの党代表任期を前倒しして、今夏にも代表選を実施する声が起きている。
「表紙」を変えるだけの立て直しでますます最悪シナリオの深みにはまっていった長期自民党政権の末期とその後の3年半の民主党政権の末路と同じで、ともに失敗した政治理念、政権運営、政策見直しの検証、考察がなされて反省のもとにあたらしい政治理念、政策のあり方が示されたのか、どこにもそんな「形跡」、提示はない中で今また「表紙」のすげかえだけの貧弱な対応だけでしかも党内対立が続くという有り様だ。
(4)極端にいえば「表紙」などどうでもよくて、組織改革、理念、政策、実施方法の見直し、提言が深い党内議論の繰り返しの中で練られて、高い理想のもとに政府と対抗できる政策集団に進化させる必要があった。
09年の本格的政権交代の民主党政権マニフェスト(manifesto)の公共事業の見直し、行政刷新、高速道路無料化、高校授業料無料化、子ども手当などの革新的な政策理念(方向違いもあるが)は、これまでにない理念性、革新性、国民目線が感じられて政治が理想論(ideality)に目覚めた瞬間でもあった。
(5)残念ながらというか無責任というべきか、財政的裏付けのない空想論に終わってわずか3年半で自滅してしまったが、今こそ野党第1党として当時の政治理想論に燃えて政府に対抗できる政策論争でこそ「存在感」を示すべきことが野党再生の方法論の道だ。
失われた3年半の検証、反省もなくして「表紙」だけにこだわっても国民の関心は遠く、相手にされないだろう。
危機感の中で野党再編のための党内政策論議をじっくり、手間ひまかけて行い、日本のため国民のための高い理想論に立った政治理念、政策を示すべきだ。
(6)そして政府と政策論争を通して野党の存在感をとり戻さなければならない(it recover the existential opposition party)。