いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

空き家過多とうなぎ絶滅。 excess of unoccupied house and extinction of eel(unagi)

2014-07-30 19:49:09 | 日記
 (1)生活の3要素「衣食住」で快適性(amenity)で少々我慢できるのは「衣」で、「食」と「住」はまあまあ同列で甲乙つけがたい。
 その「住」は全国で空き家(unoccupied house)が820万戸となり過去最高を記録(報道)した。

 なにしろ68年以来「住宅総数」が「総世帯数」を上回る供給過剰(excess of unoccupied house)が続いて(報道)いる関係で、「空き家」数が増え続けるという国策(住宅産業の振興)の無計画性だ。
 デフレ不況で土地価格の低下が続いて、新築住宅の建設供給に追い風にもなった。狭い国土に人口1億3千万人が暮らす日本では、新築住宅ばかり建設、販売していては国土の有効利用にインバランス(imbalance)が出るのは当然で、住宅建設地を求めて山は切り崩され自然は崩壊して環境破壊が進む。

 ②空き家が820万戸で一人一戸住宅がこれ以上進むと、個人の社会的つながりがますます希薄になって無関心、無関係社会が人間の感性、心情を孤立「無縁」にさせていく寂しい社会到来だ。

 空き家は管理も大変で災害発生、犯罪の温床ともなり、これほど非生産的なものはない。老朽化による建て替え需要はあってもそれで空き家率が解消するものでもなく、たとえば東日本大震災による住宅崩壊、住宅不足に利用できるものでもなく、地域によっては利用、活用にも困る無用の長物にもなる。

 ③政府も既得権益保護の住宅産業の振興政策ではなく、地域、地方活性化のための計画的な住宅政策主導が必要だ。新年度予算には地方創生が盛り込まれるが、増え続ける空き家820万戸の利用、活用方法について早い段階での都市計画、地方創生の対策を考え、示す必要がある。

 時代は少子化に向かっており人口8千万人時代ともいわれて、もはやつくるだけつくる時代考証ではない。これからは人口、消費動向、自然、環境保護、快適性、生産確率性を考えた都市計画が基本だ。ムダを放置できない。

 (2)7月29日は土用の丑の日でうなぎ有名店、スーパーでは大量のうなぎが提供された。この日だけうなぎを食べても、逆にこの日だけをとらえてうなぎ需要が過剰だといわれても困るが、何かと注目された。

 ②ニホンウナギが国際自然保護連合の絶滅危惧種に指定されて将来のうなぎ供給に赤信号がついている。
 生物多様性(biological diversity)が環境課題となって、生物が人間の生命に影響を与えて、人間がまたその恩恵影響を生物に返していく輪廻(りんね)の共生、多様性から、人間だけが利益を受けて生物が絶滅(extinction of an eel)していいというものではなく、自然界で共に快適な環境協力関係を構築していかなければならない。

 ③乱獲もそうだが、地球温暖化による太洋環境の変化による生物資源の生きづらさ、激減も課題だ。
 生物多様性で生物と人間が良好な関係でともに生存できる環境づくりは、それぞれの立場にとっても重要だ。

 生物絶滅危惧種指定で最近では人工養殖による大量繁殖も試みられている。それでも土用の丑の日をとらえて楽しみにしてきたうなぎ料理集中を批判されても、それも文化で本質論とはいえない。

 ④「食」も「住」もなかなか快適性では我慢もしずらいものではあるが、片や絶滅危惧種で片や飽和、供給過多でともに計画性、適応性、順応性、協力性が求められている。

 

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