いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

人類の至命。 ultimate mission of persons

2015-01-01 19:51:48 | 日記
 (1)午後から白い雪が降る正月を迎えた。何年ぶりなのか十何年振りになるのか、久しぶりの白い雪の美しい正月だ。今年も白い(広い)心で過ごせたらいいと思う。
 今年は戦後70年の年を迎えて、これから30年の100年未来社会に向けての大事な節目の年にもなる。

 昨年は3Dプリンターを使った一般人の殺傷能力のある拳銃密造事件が発覚して大した騒ぎにもならなかったが、今の時代、世紀の深い課題を抱えた事件でもあった。
 進化した情報化時代、社会の3Dプリンターは、医療機器の製造にも有効活用されるツールではあるが、ごく一般人がそう簡単ではないとはいえダウンロード設計図をみてこれまで無縁であった殺傷能力のある拳銃を製造するという、情報化時代、社会の進化の光と影の部分がクローズアップされたこれからの時代、社会を考えると昨年もっとも注意すべき印象(懸念)的な事件でもあった。

 (2)戦場ではワシントン(国防総省)から遠隔操縦で無人戦闘機が中東、アフガンのゲリラ攻撃を仕掛けて、容赦なく民間人にも被害が出て目的のためには安全手段を選ぶ情報化時代の高度な技術力がまるで戦場ゲームのように人の命を奪うということが公然と行われてきた。

 人の命の尊厳が高度情報化による攻撃の安全性と引き換えにパラドックス(paradox)として軽く扱われる情報化時代だ。

 (3)イスラム国はネットを通じて世界に仲間を募り、ネットを使った非人道的、極悪非道の恐怖テロを世界に発信して、自己欲望を満足させている。時代からは意図が読み取れないし、わからない自暴自棄の暴挙でしかない。自暴自棄の無分別、無節操は情報化時代の中で人間関係が疎遠で希薄になった中でまん延してきた風潮だ。

 昨年は情報化時代、社会に踊らされ、ほんろうされ、歪(ゆが)められた1年だった。最後は年末の北朝鮮による米映画制作会社へのサイバー攻撃であり、お返しとしての北朝鮮国内のネット混乱だった。

 (4)戦後70年は時代を大きく変えた。戦争未体験者が人口の70%を占めて、旧日本軍のアジア植民地支配、広島、長崎原爆投下を遠いものにしつつある。
 中国、韓国からは日本政府が解決済みだとするアジア植民地支配に対する日本の戦争責任を今も突きつけられている。

 今後30年の100年未来社会に向けて乗り越えていかなければならない戦後70年の日本の責任でもある。
 政治は経済最優先を唱えて大企業優遇政策でその恩恵効果を国民生活、地方に拡大しようという古い経済方式(トリクル・ダウン trickle down)で2極化、格差社会を拡大して、今年は大きな節目を迎える。

 (5)日銀が目標にした15年物価上昇2%が達成できるのか、賃上げが続いても円安反作用の物価上昇の中で消費を冷え込ませ、政府が目指すデフレ脱却につなげられるのか、厳しい経済指標データの連続の中で政府の経済政策、アベノミクスの見直しに迫られることにもなるだろう。

 今後30年の100年未来社会に向けて、情報化時代、社会に踊らされ、ほんろうされ、歪められない知恵、良識、理性を持たなければならない高度な情報管理社会を構築していかなければならないのは人類の「至命(ultimate mission of persons)」だ。

 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする