(1)先のイスラム過激組織の影響を受けたとみられるテロリストによるパリ週刊誌本社襲撃事件は表現、言論の自由(freedom of expression and speech)を守る国際社会の自由結束を示してみせたが、日本でもそういう話題が注目を集めている。
(2)ひとつは爆笑問題がNHKのバラエティ番組で用意した政治家ネタを番組事前編集で取り消されたというものだ。当人たちがラジオ番組でその事実を明かして明らかになった。
おもしろおかしく取り上げる社会風刺のギャグネタ漫才はコメディ(comedy)の主流のひとつであり、題材を批判しているようで誰もがよく知っている理不尽な話題をさもありなんと勝手に披露しておいて、あとは責任はとらないという無責任ぶりが「芸」として社会的に認知されているものだ。
(3)評論家が掘り起こして論理正しく分析、解説して題材を糾弾、批判するものとは異質なエンターテイメントだ。ギャグ漫才に公共性の題材の善し悪し(私人としての中傷は別だが)、品性(cultured character)を求めたりすることの方が理性、品性を欠いているといえるものだ。
先の12月の衆院選では安倍自民党が選挙報道の中立性を求める要請文を各報道機関に提出したといわれており、当の選挙報道では前回選挙に比較して40%も報道時間が減ったといわれてその影響が指摘されていた。
(4)その後のNHK番組のギャグ漫才での政治家ネタの事前却下ということで、政治からの報道干渉の影響との関連性も考えられる判断だ。
これにわざわざNHK会長が会見で「(政治家ネタは)品性がない。やめた方がいい」(報道)と述べたのは、パラドックス(paradox)として上述の理由のとおりこれこそコメディそのものでお笑い話だった。
(5)もうひとつサザンオールスターズが昨年12月31日に横浜アリーナで開催した年越しコンサートで、桑田佳祐さんがステージで「(受章した)紫綬褒章をお披露目する際に、ジーンズのポケットから取り出してオークションにかけるようなパフォーマンスをした」(報道)ことがネットで「反日的である」と批判された。
当日のNHK紅白にも会場から出演して「ピースとハイライト」というタバコ銘柄にかこつけての政治を連想させるタイトルの桑田流エスプリ(esprit)の曲を戦闘映像とともに披露していた。
(6)歌に品性が求められるのかは漫才と違って「品性」の意味合いも違ってくるものだが、表現の自由からすれば品性も関係ないものとみるべきだ。
桑田流エスプリ、ジョーク(joke)は「品性」のないドギツさが売り物で特徴で、またやっているなとわかる人には何ともない、たわいもないものとして受け流せるものだが、一部からは「反日的である」と抗議を受けている。
(7)これに対して桑田さん名で「表現方法に配慮が足りずに深く反省する」という「お詫び」を発表(報道)した。
社会世相、主観、主張を反映したポピュラー歌手に歌に品性を求められてもツライものがあり、だからしかしエスプリ、ジョークはやるなら「お詫び」などせずに、「詫びる」ならやるなと言いたいところだ。
それが社会的に認知された表現、言論の自由度(free grade of expression and speech)だ。
(8)掲載の善し悪しの判断はあるとしても、テロリストの襲撃を受けたパリ週刊誌はしかしエスプリ漫画の掲載を続行してみせた。
(2)ひとつは爆笑問題がNHKのバラエティ番組で用意した政治家ネタを番組事前編集で取り消されたというものだ。当人たちがラジオ番組でその事実を明かして明らかになった。
おもしろおかしく取り上げる社会風刺のギャグネタ漫才はコメディ(comedy)の主流のひとつであり、題材を批判しているようで誰もがよく知っている理不尽な話題をさもありなんと勝手に披露しておいて、あとは責任はとらないという無責任ぶりが「芸」として社会的に認知されているものだ。
(3)評論家が掘り起こして論理正しく分析、解説して題材を糾弾、批判するものとは異質なエンターテイメントだ。ギャグ漫才に公共性の題材の善し悪し(私人としての中傷は別だが)、品性(cultured character)を求めたりすることの方が理性、品性を欠いているといえるものだ。
先の12月の衆院選では安倍自民党が選挙報道の中立性を求める要請文を各報道機関に提出したといわれており、当の選挙報道では前回選挙に比較して40%も報道時間が減ったといわれてその影響が指摘されていた。
(4)その後のNHK番組のギャグ漫才での政治家ネタの事前却下ということで、政治からの報道干渉の影響との関連性も考えられる判断だ。
これにわざわざNHK会長が会見で「(政治家ネタは)品性がない。やめた方がいい」(報道)と述べたのは、パラドックス(paradox)として上述の理由のとおりこれこそコメディそのものでお笑い話だった。
(5)もうひとつサザンオールスターズが昨年12月31日に横浜アリーナで開催した年越しコンサートで、桑田佳祐さんがステージで「(受章した)紫綬褒章をお披露目する際に、ジーンズのポケットから取り出してオークションにかけるようなパフォーマンスをした」(報道)ことがネットで「反日的である」と批判された。
当日のNHK紅白にも会場から出演して「ピースとハイライト」というタバコ銘柄にかこつけての政治を連想させるタイトルの桑田流エスプリ(esprit)の曲を戦闘映像とともに披露していた。
(6)歌に品性が求められるのかは漫才と違って「品性」の意味合いも違ってくるものだが、表現の自由からすれば品性も関係ないものとみるべきだ。
桑田流エスプリ、ジョーク(joke)は「品性」のないドギツさが売り物で特徴で、またやっているなとわかる人には何ともない、たわいもないものとして受け流せるものだが、一部からは「反日的である」と抗議を受けている。
(7)これに対して桑田さん名で「表現方法に配慮が足りずに深く反省する」という「お詫び」を発表(報道)した。
社会世相、主観、主張を反映したポピュラー歌手に歌に品性を求められてもツライものがあり、だからしかしエスプリ、ジョークはやるなら「お詫び」などせずに、「詫びる」ならやるなと言いたいところだ。
それが社会的に認知された表現、言論の自由度(free grade of expression and speech)だ。
(8)掲載の善し悪しの判断はあるとしても、テロリストの襲撃を受けたパリ週刊誌はしかしエスプリ漫画の掲載を続行してみせた。