(1)政府と沖縄の関係がおかしくなっている。普天間飛行場の辺野古移設に反対を表明して当選した翁長沖縄県知事がはじめて上京した昨年末に、面会要請にも安倍首相、菅官房長官は一切会わずに門前払いをした。
現在編成中の15年度予算でも沖縄振興予算(estimate of a measure for the promotion of okinawa)は減額(数百億円規模ー報道)の方針だ。辺野古移設を容認した前仲井真知事に対しては要望に応えて増額(300億円)を決めた沖縄振興策予算だ。
(2)事態を予想していたのか、翁長知事は「沖縄に限らず予算が厳しく査定されている」と静観の構えだ。安倍首相は15年度予算編成方針として、財政健全化に向けて国債発行額を押さえて歳出削減を指示(報道)していることを踏まえての翁長知事発言だろうが、一方で辺野古移設予算は倍増(1500億円ー報道)することを決めているのだから、話の割が合わない。
政府は辺野古移設予算の倍増で、これに反対する沖縄知事へ政府方針不退転の圧力を鮮明にしてみせた。
(3)沖縄知事としても沖縄振興策予算と引き換えの米軍基地県内移設など望みようもないことだから、ここはガマンをして正々堂々と受けて立つべきだろう。
未練たらしいことは抜きにしてもっと平然と受け流し、政府の予算措置も含めたこれまでの「大人気ない」圧力、対応を際立たせたほうがいいだろう。
自民党沖縄県連には、かって同県連幹事長も務めた翁長知事を「裏切り者」とする(報道)声もあるが、県内移設反対はいち反対知事の問題でもなく選挙で示された「沖縄の意思」であることをどうとらえているつもりなのか、1強自民党の政権のおごりに預かるものであまりにも理性と分別に欠けるものだ。
(4)安倍首相もことあるごとに米軍基地の沖縄集中負担の軽減を唱えているのだから(だから辺野古移設予算倍増して普天間飛行場の危険負担を早く取り除くと言いたいのだろうが)、昨年一時は増額を約束した沖縄振興予算を削るなどと言わずに移設予算倍増同様に沖縄特別枠として別扱いする政治度量(politicize magnanimity)を見せるべきだ。
それが日米合意による県内移設方針を変えれないとするせめてもの沖縄への政治的償い(politicize compensation)なのではないのか。
(5)政治の継続性をみれば辺野古移設も確かにそうだが、政府が約束した沖縄振興予算にもとづいてのプロジェクトもそうだ。いまさらこれみよがしの減額では県政の将来計画がもたない。政府のかねてからの沖縄負担軽減の主張と相容れないものだ。
普天間飛行場の辺野古移設には世論調査で国民の過半数がやむを得ないと賛成しており、今回代表選に立候補している民主党の岡田さんも「辺野古以外に答えはない。一括交付金を沖縄中心で作り、沖縄を後押しする」(報道)と県民の意思とは別の振興策予算との引き換え論を述べるなど、沖縄の苦痛に寄り添っていない。
(6)ここで政府が沖縄を孤立無援にさせるようなことになれば、もはや沖縄は日本から見捨てられたも同然だ。
政府は沖縄の辺野古移設反対知事の誕生で、辺野古移設について米政府と再交渉する機会ではある。「日本の沖縄」に寄り添う姿勢を示すべきだ。
現在編成中の15年度予算でも沖縄振興予算(estimate of a measure for the promotion of okinawa)は減額(数百億円規模ー報道)の方針だ。辺野古移設を容認した前仲井真知事に対しては要望に応えて増額(300億円)を決めた沖縄振興策予算だ。
(2)事態を予想していたのか、翁長知事は「沖縄に限らず予算が厳しく査定されている」と静観の構えだ。安倍首相は15年度予算編成方針として、財政健全化に向けて国債発行額を押さえて歳出削減を指示(報道)していることを踏まえての翁長知事発言だろうが、一方で辺野古移設予算は倍増(1500億円ー報道)することを決めているのだから、話の割が合わない。
政府は辺野古移設予算の倍増で、これに反対する沖縄知事へ政府方針不退転の圧力を鮮明にしてみせた。
(3)沖縄知事としても沖縄振興策予算と引き換えの米軍基地県内移設など望みようもないことだから、ここはガマンをして正々堂々と受けて立つべきだろう。
未練たらしいことは抜きにしてもっと平然と受け流し、政府の予算措置も含めたこれまでの「大人気ない」圧力、対応を際立たせたほうがいいだろう。
自民党沖縄県連には、かって同県連幹事長も務めた翁長知事を「裏切り者」とする(報道)声もあるが、県内移設反対はいち反対知事の問題でもなく選挙で示された「沖縄の意思」であることをどうとらえているつもりなのか、1強自民党の政権のおごりに預かるものであまりにも理性と分別に欠けるものだ。
(4)安倍首相もことあるごとに米軍基地の沖縄集中負担の軽減を唱えているのだから(だから辺野古移設予算倍増して普天間飛行場の危険負担を早く取り除くと言いたいのだろうが)、昨年一時は増額を約束した沖縄振興予算を削るなどと言わずに移設予算倍増同様に沖縄特別枠として別扱いする政治度量(politicize magnanimity)を見せるべきだ。
それが日米合意による県内移設方針を変えれないとするせめてもの沖縄への政治的償い(politicize compensation)なのではないのか。
(5)政治の継続性をみれば辺野古移設も確かにそうだが、政府が約束した沖縄振興予算にもとづいてのプロジェクトもそうだ。いまさらこれみよがしの減額では県政の将来計画がもたない。政府のかねてからの沖縄負担軽減の主張と相容れないものだ。
普天間飛行場の辺野古移設には世論調査で国民の過半数がやむを得ないと賛成しており、今回代表選に立候補している民主党の岡田さんも「辺野古以外に答えはない。一括交付金を沖縄中心で作り、沖縄を後押しする」(報道)と県民の意思とは別の振興策予算との引き換え論を述べるなど、沖縄の苦痛に寄り添っていない。
(6)ここで政府が沖縄を孤立無援にさせるようなことになれば、もはや沖縄は日本から見捨てられたも同然だ。
政府は沖縄の辺野古移設反対知事の誕生で、辺野古移設について米政府と再交渉する機会ではある。「日本の沖縄」に寄り添う姿勢を示すべきだ。