いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

自由・連帯・結束。 freedom , solidarity , unity for anti terrorism

2015-01-12 20:09:53 | 日記
 (1)フランス、パリでの17人の犠牲者を出したイスラム過激組織の影響を受けたとみられるテロリスト3名による週刊誌本社襲撃ほか関連事件に、欧州の政治、安全保障、経済の壮大な融合実験場のEUがどんな反応、行動を示すのか注目されると書いたが、昨日パリを中心に370万人(報道)が反テロ(anti terrorism)の抗議デモに参加して、テロリストの非道な自由フランス(free france)、言論弾圧に対するテロ暴挙に抗議の連帯と結束(solidarity and unity)の意思を表現してみせた。

 今日の新聞の一面を飾った写真には、オランド仏大統領をはじめメルケル独首相、キャメロン英首相ほか敵対するイスラエル首相、パレスチナ議長も参加して腕を組んで、厳しく口を結んで前を見据える目の固い意思の表情で一列になって反テロのデモ行進の先頭に立つ強い姿が紹介されていた。

 (2)報道によると50か国以上の首脳がデモ行進に参加してテロ暴挙、反テロへの連帯と結束を示したとある。
 同テロリストが影響を受けたとされるイスラム過激組織はネットを使って世界から同士を募っているといわれて、このテロの暴挙への圧倒的な連帯と結束の370万人抗議デモは当然ネットを通じてもイスラム過激組織にも伝わっていることだろう。

 自由、博愛、平等を掲げる自由フランスの民衆による歴史的な自由革命運動のほう起を連想させる370万人の圧倒的な反テロの抗議デモで、EU、世界の連帯と結束を国際テロにそして世界に発信してみせた。
 
 (3)EU、欧州ならではの米国とはひと味違う国際テロ糾弾への連帯と結束の抗議の意思表示だ。
 01年9月11日の米国を狙った同時テロに対して、米国は首謀者としてビンラディン容疑者を追跡して特殊部隊が殺害することで同時テロへの報復、解決をはかったがあらたにさらに凶悪とされるイスラム国を台頭させることになり、国際テロとの戦いは先が見えないブラックボックスに踏み込んだままだ。

 50か国以上の首脳が参加した今回の370万人の非道テロの暴挙への大規模デモがEUと国際社会の連帯と結束を示し、国際テロ組織への国際的な圧力運動にどう波及、影響していくのか注目される。

 (4)今回のフランス、パリでの大規模デモは、1963年の米国ワシントンでのキング牧師主導の自由公民権運動デモを彷彿(ほうふつ)とさせるものだ。
 キング牧師は「私には夢がある」として、子ども達の世代に人種差別のない社会で暮らせることを切望した。

 米国社会はその後も何かと人種差別問題が社会問題化して、キング牧師の夢はいまだに実現してはいないが、しかし時間はかかっても今やオバマ米黒人大統領が誕生する時代、社会にはなっている。あの時のキング牧師の意思は確実に現実に近づいてはいる。

 (5)今回の370万人のフランス、パリでの反テロ大規模デモが国際社会に同様の「変化」をもたらすのか、反テロ圧力だけではない米国をはじめとする国際政治体制の中東、東アジア、アフリカ政策にも覇権主義による対立構図だけの見直し、格差貧困問題、富の再配分、中東、アフリカの自立への解決策が求められる。

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