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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

それがどうした、麻生さん。 and what of that , mr. asoh

2018-05-06 19:48:40 | 日記
 (1)麻生財務相がセクハラ問題で辞任した財務省福田事務次官に対して「セクハラ罪という罪はない。殺人とか強制わいせつとは違う」(報道)として「(福田事務次官の)人権を考えないといけない。言い分を聞かないと公平を欠く」(同)とこれまでの主張を述べた。

 人権を考えないといけないのは福田事務次官にひとり呼び出された女性記者の方であり、仕事にかこつけて断ることができない情況の中で財務官僚の地位、権力を利用した恣意的なアタックであることはまぎれもないことだ。

 (2)「セクハラ罪」という罪はないが、迷惑行為であり公序良俗に反する罪名はある。セクハラ問題がノーベル賞のスウェーデン・アカデミーにも波及している時にあまりにタイムリーな問題発言だ。

 この人の発言には何を言いたいのかよくわからないものがあり、本質論をわかっていない詭弁が多く、首相時代も含めてこの手の失言が多い。よくこれで政治家、大臣(首相はさすがに務まらなかった)が務まるものだとあきれるばかりだが、福岡の財閥出身で吉田茂元首相の遠戚関係にあるとかで、政界でいう血筋の良さが売り物の古いスタイルの政治家だ。

 (3)党内第2の派閥代表として存在感を示しているものの、過去の人であり、数の力の派閥力学で総理、総裁のキングメーカーとしての役割はあるのでやっかいだ。
 財務相として日本の財政、国税のカジ取りを担っているが、経済政策優先の安倍首相の官邸主導型政治、日銀黒田総裁の大胆な金融緩和策に隠れてこちらは存在感はなく、副総理兼務で安倍政権を派閥力学の数の力で支える役割が際立っている。

 (4)今回の森友学園8億円値引きによる国有地売却問題、その財務省の決裁文書改ざん問題、財務省事務次官のセクハラ辞任問題と立て続けに国会で野党の責任追及、辞任要求を受けながらも、安倍政権の崩壊を招く大臣辞任は固辞し続けて、冒頭のようなトンチンカンな発言にセクハラ被害者は名乗り出るよう要請したりと社会の常識、良識、認識にそぐわない発言、考えが目に余るものだ。

 (5)同じく冒頭発言にある「(福田事務次官の)言い分を聞かないと公平を欠く」というなら、そうすべきだ。本人が前と後ろの文脈をみればセクハラでないと自己弁護を言うなら、麻生財務相も言い分を聞かないと公平でないと言うなら公の場に出てきて説明責任を果たすべきで難しいことではない。

 財務省による福田事務次官セクハラ認定は、本人がこれに正当な反論、立証ができていないことによる認定判断であるのだ。

 (6)麻生財務相の省内統治能力はどうなっているのか、いいかげんにしてほしいというのが国民の思い、理解なのではないのか。
 これでも本当に政治は回っているのか、日本は国内的に人口問題に財政健全化、社会保障圧迫、自衛隊明記の憲法改正と重要課題が山積しており、今の堕落、腐敗した政治体制では問題、不安は大きい。

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