いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

野党結集の必要性。 necessity of concentration of the opposition

2018-05-12 20:09:19 | 日記
 (1)ありえない話をああ言えばこう言うで平然と国会招致で述べて言い逃れる政府職員をみせられて、大臣は大臣で問題の本質とは関係のないはぐらかしの説法を聞かされてあとで撤回するくり返しで、こういう政治を長々とみせつけられて社会、国民はおかしくならないのか心配だ。

 (2)かっては汚職、ゆ着、不正献金の政治家の質の悪さでまだ選挙という試金石フィルターがあったが、ここにきての政府職員一体となった政治の堕落、腐敗は今の政治構造が完全にお払い箱になったものということであり、かって国会議員すべてとっ替える必要があると書いたが、今は政府職員も全部とっ替えるぐらいでないとおさまらない日本の政治事情だ。

 (3)こんな状況にした社会、国民の責任はあるのだが、冒頭のような暗転政治を毎日みせつけられては社会、国民だけ正常でまともにいろという方がおかしいくらいだ。
 自民党執行部は安倍総裁(首相)の3選を支持して外交手腕を高く評価して替え難い存在と言っているが、パラドックス(paradox)として窮地に立たされている内政には見るべきものがなく外交評価に目を向けるしかない事情がある。

 (4)その外交でも評価すべきものがあるのか、唯一北朝鮮問題で中国と韓国と足並みを揃えて関係改善に向かっているとはいえ、安倍首相が切り開いたものではなく、それぞれの国の思惑、事情の中で動いているだけで日本だけがカヤの外という見方も強い。

 国際政治、社会ですこぶる評判の悪いトランプ大統領との親密な関係が頼りであり、むしろ世界からは偏見(biased view)を持って見られるリスクはある。

 (5)国会対応では、立憲民主党を中心に森友、加計問題を巡る政府、財務省の対応に抗議して先月から野党による国会審議ボイコットが続いていて、ようやくゴールディンウイーク開けの今週初めから野党も国会審議に戻って正常化がはかられた。

 国会審議のボイコットを挟んで冒頭のような政府職員の国会招致質疑が行われて、野党からは疑惑は一層深まったとの声は聞かれるが、疑惑解明への展望は開けずにむなしいばかりだ。

 (6)野党結集(concentration of the opposition)を目指した民進党、希望の党は国民民主党を結党したが、離脱者(40%)も多く野党第1党には届かずに肝心の野党第1党の立憲民主党にはソデにされて、国民民主党の大塚共同代表からは立憲民主党を意識して偏った野党は絶対に政権に近づけない趣旨発言の恨み節も聞かれた。

 立憲民主党は昨年秋の解散総選挙でひとり野党として国民の一定の支持を集めた立党精神を大事にして、烏合(うごう)の野党結集には否定的な立場を貫いており、大塚共同代表の恨み節となったものだが、野党第1党として国会審議ボイコットを主導して戦術成果がみられたのか疑問だ。

 (7)問題の政府職員の国会招致で疑惑はさらに深まった(それ以上のありえない話で)と言いながら、負け惜しみのように聞こえて一向に疑惑解明には近づいていない。
 こんなことをしていては、国民の一定の支持を受けた立憲民主党の立党精神を大事にするのはいいがその国民からは期待に応えているとみられているのか、はなはだ心もとない影響力でしかない。

 かっての民主党政権の反省は必要だが、今の堕落、腐敗した政治状況をみればやはり野党結集を急ぐべきだ。

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