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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

逮捕の技術力。 technical power of arrest

2018-05-29 20:03:10 | 日記
 (1)28日に熊本市内で包丁を振り回し数人にケガを負わせた男を逮捕しようと駆けつけた警官が男に押し倒されて馬乗りになられて切りつけられ(顔3か所切られる重傷ー報道)、警官がすでに手に持っていた拳銃で男の腹などに5発発射し男は病院に搬送されたが死亡(同)した。極めてショッキングな事件、背景だった。

 現場に駆けつけた警官は2名でひとりは無線連絡をしていた(同)ということで、発砲した警官がひとり男ともみあい、倒されたということだ。

 (2)すでに警官が拳銃を持っていたというのは、報道によると包丁を振り回す男に警官が事前に拳銃を取り出して「撃つぞ」と警告したとある。
 結果としてもみあいになり倒された警官の生命の危険にも及ぶ事態での発砲ということになったが、包丁を振り回す男に拳銃を事前に抜いて警告するという動作がどうだったのか、2名の警官が逮捕に駆けつけてひとりは無線連絡をしていて結局はひとりの警官が拳銃をかまえて男ともみあって拳銃5発発射して取り押さえた逮捕状況はどうだったのか検証、対策が必要だ。

 (3)警官がひとりの犯罪人に対して他に被害者もいる中で拳銃を5発も発射するというのは訓練、経験、判断に問題がある。2次被害の危険も考えられた。緊急事態の中でその判断、技術力が警官にあったのかだ。
 報道による逮捕状況を見ると、あまりに警官の逮捕技術、判断力の不手際が重なってみえる。

 まず現場に駆けつけた警官2名(その後警官1名が遅れて駆けつけた)が連携、協力して包丁を振り回す男を取り押さえることができなかったのか、報道によると警官ひとりはもうひとりの警官が男ともみあって馬乗りになられた時に無線連絡にあたっていたということなので、まず逮捕連携の悪さが浮かび上がる。

 (4)熊本東署は「被害者と警官の生命に危険が及んだ状況で発砲はやむを得なかった」(報道)とコメントしているが、警官が男に馬乗りになられる前に事前に拳銃を手に持って男を威かく、警告しており、生命の危険はそのあとの結果論でしかない。

 この状況を見ると警官の逮捕技術(arrest of technical power)、方法論(methodology)、判断力、連携に不手際、未熟さがあったのは読み取れるところだ。

 (5)馬乗りになった男は警官から至近距離で腹に3発被弾して病院に搬送され死亡が確認された。警官が危険を察知して腕、足など急所以外のところに発砲負傷させる方法、判断が可能だったとも考えられる。

 警官の逮捕技術、判断力、拳銃操作能力、訓練がどれほどの精度で訓練、経験を重ねてきていたのか疑問の残る今回の逮捕、警官発砲、加害者の被弾死亡事件だった。
 
 (6)警官の人材不足は深刻で日本社会の高い安全性が揺らいできている。危険な業務の対価として応分の報酬を保障して人材確保が必要だ。

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