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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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大相撲の女人禁制。 no admittance to women of ohzumoh

2018-05-07 19:43:32 | 日記
 (1)大相撲の土俵上の「女人禁制(no admittance to women)」が何でこんなに大騒ぎになるのか理解できない。日本は政治が堕落、腐敗しているが、それは社会全体をも覆うものであり、国民は目には見えない「黒い霧」のまん延に注意深くあらねばならない。

 (2)京都府舞鶴市で行われた大相撲春巡業で土俵上であいさつをしていた男性市長が突然倒れて意識不明になった事態で、複数の女性が土俵上にあがって人命救助活動を行った際に場内アナウンスで女性は土俵から下りるよう要請したことが発端で、大相撲の土俵上の「女人禁制」が社会問題、話題となっている。

 日本相撲協会の八角理事長は「女人禁制」は先人からの教えとして、大相撲の伝統文化であることを主張している。

 (3)そのことは大相撲、日本相撲協会がそう主張しているのだから否定する必要もないし、とやかく言う必要もないことで、好きなようにやってもらっていいことだ。
 そういう大相撲の先人からの教えの伝統文化と、場所はどこであれ人命救助活動にあらゆる最善の手立てをつくすこととはまったく価値観の違う別次元の問題だ。

 (4)人命救助のために男女問わずに知識があり手段、能力、経験を持ち合わせている人がいれば、手立てを尽くして人命救助活動にあたるのは人類共通の責任、使命、目的であって、これを否定されることはあってはならない最優先問題である。

 ついでにいうなら、上述の土俵上の男性市長の人命救助にあたって土俵上に向かった(上がった)女性は報道写真では裸足でかけつけており、緊急事態にあたっても土俵に対しての最大の敬意を持ち合わせていたことが伺えた。

 (5)日本古来の伝統文化、風習、慣習の中には人命を男女差、軽視するようなものが存在するが、それは祭り、行事の仕来たり、作法、方法論(methodology)の中のことであり、男女平等、権利の今日的社会では現実社会でのルーティン、パラダイムにはなりえない別次元の問題として存在するものだ。

 (6)そもそも日本相撲協会は力士のなり手不足解消のために、日本の伝統文化の大相撲に外国人力士に門戸を開いて革新性をもたらしている。それは大相撲の先人の教え、伝統文化とのかねあい、かかわりはどうなるのか、本来その時点(外国人力士に門戸を開いた)で大相撲の先人の教え、伝統文化との強い絆、つながりへのこだわりは見直されなければならなかった。

 (7)それほど大相撲の外国人力士に門戸を開いたことは革命的な行動だったはずだ。その成果として現在、大相撲の横綱、上位力士はモンゴル出身力士などによる外国人力士で占められている。

 そこは整理もせずに、最優先される人命救助活動をさておいて土俵上の「女人禁制」だけはこだわるというのはまったくおかしな話だ。

 (8)この世の中に人類の生存、人命救助活動に優る伝統文化、風習、慣習などあってはならずに、大相撲の「女人禁制」など取りたてて社会問題、話題にする必要などになりえないものだ。

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