(1)安倍首相は最近の国会集中審議で、野党質問者が国会招致された柳瀬元首相補佐官を個人的に知っておりうそをつくような人ではないとして加計学園獣医学部新設で安倍首相の意向が働いていたのではないのかと追及されて、これに色をなして証拠があるなら出してほしいと反論、否定していた。
この光景だけをみれば証拠など出てくるはずもないとタカをくくっての反論のようにも見えた。
(2)ところがその国会の要請を受けて、一方の当事者の愛媛県が特区事業での交渉にかかわる所掌課の経緯記録文書を提出、公表して、そこに「獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者との打ち合わせ会等について 15年3月」というのがあり、「加計学園からの報告」として〔2月25日に理事長が首相と面談。~首相からは「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とのコメントあり。〕と記載されている。
(3)安倍首相はこれまで一貫して加計学園獣医学部新設を知ったのは事業者認定された「17年1月20日」だったと国会答弁してきた。
愛媛県が国会の要請を受けて提出した経緯記録文書内容とはあきらかに違うこれまでの安倍首相の国会答弁だ。
同文書「(当時の)柳瀬首相補佐官の主な発言」〔( )内は本ブログ注〕では「本件は首相案件となっており」というのもある。
加計学園側は「理事長が15年2月に総理とお会いしたことはございません」(報道)とこれを否定している。
(4)とは言っても証拠を出せと言った安倍首相に対して新証拠文書が提出されたのだから、安倍首相はこれに答えなければならない。加計学園側がいくら15年2月に会っていないとコメントしたからといって、愛媛県の経緯記録文書内容が即座に否定されるものではなく、提出文書に沿った事実関係について示してほしいとでも反論するのだろうか。
首相には1日の行動記録が克明に記録されており、それをひも解いてもその事実はもちろんこれまでも出てきていない。それ(首相行動記録は1年で廃棄)を見越した反論ということになる。
(5)そうすると愛媛県のかなり詳細にわたる経緯記録文書はいいかげんな文書なのかということになるが、具体的な言葉のこまかい行き違いはあっても「2月25日に理事長が首相と面談」したと加計学園が言ったということについてまでつくりごととは考えにくい。
加計学園側がこれを否定しているなら、どうしてそんな発言報告を愛媛県側にしたのか逆に意図が問題となってくる。特区事業に選ばれるために虚偽報告をしたというなら特区事業の選定にもかかわる問題だ。
(6)直接愛媛県がかかわったことではなく、打ち合わせで加計学園から出た報告という「又聞き」であることが証拠、根拠としてどうかということであり、まして当の加計学園側はこれを否定しているというからややこしい。
これには会った場所の記載はなく、15年2月25日の加計学園理事長の行動記録があきらかにされなければ加計学園の否定を覆す証拠とはできない。
(7)安倍首相としては加計理事長との長い付き合い、友人関係を明言しての特区事業で唯一の加計学園獣医学部新設であり、自らの意向、関与を否定し続けなければならずに次から次の状況変化からは苦しい対応に迫られる事態が続いている。
この光景だけをみれば証拠など出てくるはずもないとタカをくくっての反論のようにも見えた。
(2)ところがその国会の要請を受けて、一方の当事者の愛媛県が特区事業での交渉にかかわる所掌課の経緯記録文書を提出、公表して、そこに「獣医師養成系大学の設置に係る加計学園関係者との打ち合わせ会等について 15年3月」というのがあり、「加計学園からの報告」として〔2月25日に理事長が首相と面談。~首相からは「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とのコメントあり。〕と記載されている。
(3)安倍首相はこれまで一貫して加計学園獣医学部新設を知ったのは事業者認定された「17年1月20日」だったと国会答弁してきた。
愛媛県が国会の要請を受けて提出した経緯記録文書内容とはあきらかに違うこれまでの安倍首相の国会答弁だ。
同文書「(当時の)柳瀬首相補佐官の主な発言」〔( )内は本ブログ注〕では「本件は首相案件となっており」というのもある。
加計学園側は「理事長が15年2月に総理とお会いしたことはございません」(報道)とこれを否定している。
(4)とは言っても証拠を出せと言った安倍首相に対して新証拠文書が提出されたのだから、安倍首相はこれに答えなければならない。加計学園側がいくら15年2月に会っていないとコメントしたからといって、愛媛県の経緯記録文書内容が即座に否定されるものではなく、提出文書に沿った事実関係について示してほしいとでも反論するのだろうか。
首相には1日の行動記録が克明に記録されており、それをひも解いてもその事実はもちろんこれまでも出てきていない。それ(首相行動記録は1年で廃棄)を見越した反論ということになる。
(5)そうすると愛媛県のかなり詳細にわたる経緯記録文書はいいかげんな文書なのかということになるが、具体的な言葉のこまかい行き違いはあっても「2月25日に理事長が首相と面談」したと加計学園が言ったということについてまでつくりごととは考えにくい。
加計学園側がこれを否定しているなら、どうしてそんな発言報告を愛媛県側にしたのか逆に意図が問題となってくる。特区事業に選ばれるために虚偽報告をしたというなら特区事業の選定にもかかわる問題だ。
(6)直接愛媛県がかかわったことではなく、打ち合わせで加計学園から出た報告という「又聞き」であることが証拠、根拠としてどうかということであり、まして当の加計学園側はこれを否定しているというからややこしい。
これには会った場所の記載はなく、15年2月25日の加計学園理事長の行動記録があきらかにされなければ加計学園の否定を覆す証拠とはできない。
(7)安倍首相としては加計理事長との長い付き合い、友人関係を明言しての特区事業で唯一の加計学園獣医学部新設であり、自らの意向、関与を否定し続けなければならずに次から次の状況変化からは苦しい対応に迫られる事態が続いている。