いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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内閣改造と安倍以後リーダー論。 cabinet reshuffle & leaders after 'abe`

2019-09-12 20:08:44 | 日記
 (1)昨日発足した安倍改造内閣は19人中17人が交代するという入閣適令期順送り内閣を鮮明にして、無派閥といわれる議員が6名(前回2名)とこれまでになく多く派閥に左右されない政治力学、やはり無派閥の菅官房長官の存在感が出た内閣改造の印象だ。

 安倍首相に近い議員の起用はやむを得ないが、今回の内閣改造の評価では「(忠誠心に応じた)現状維持内閣」、「(本当に近しい人たちが集まった)バーベキュー内閣」、「(庶民の感覚で仕事をしてくれない)生活感覚ゼロ内閣」(報道)という声が聞かれるが、本ブログでは書いたように「(停電52万戸復旧遅れで)こんな時に内閣改造なのか内閣」だ。

 (2)安倍首相の任期は規定によればあと2年ということで、19人中17人交代の新布陣で国内外の懸案、課題、問題と向き合うことになる。
 この内閣、党人事から2年後の「安倍以後」のリーダーが出てくるのか、そちらのほうが注目だ。

 報道によれば安倍首相は党役員人事で「岸田幹事長」にしたい意向があったといわれて、与党自民党を予算、人事で牛耳る「幹事長」に岸田文雄政調会長をあてて後継者を目(もく)したいところであったようだが、一定の評価の高い二階幹事長が難色を示して断念したようだ。

 (3)しかし「安倍以後」は岸田さんという安倍首相の考えは感じられる話だ。一方、最近になって急浮上しているのが菅官房長官の存在だ。安倍首相をこれまで7年官房長官として支えて信頼が厚く、その強圧的政治手法は問題は指摘されているが安定感で実力者と目されるようになってきた。

 安倍首相に近い無派閥でいることが他派閥との協力も組みやすく、最近では菅官房長官による無派閥議員の結集が聞かれて今回の内閣改造でも6名(閣僚の30%)の無派閥大臣の誕生となって存在感を増している。

 (4)茂木敏充議員もTPP交渉、日米通商協議の経産相から外相に横滑りしていづれも安倍内閣の重要閣僚としての立場を示している。河野外相時代に悪化した日韓、日露問題への対応、関係構築によっては存在感が気になるところだ。

 河野防衛相は麻生派の次代リーダーという立場なのか起用が続くが、外務、防衛問題でこじれる日韓、日露担当の外相あと防衛相就任ではミスマッチであり、記者会見や日頃の政治行動をみていると河野議員に次代リーダーの期待は疑問だ。

 (5)最近はすっかり表に出ることがない石破茂議員は、安倍路線が問題を抱えた時にアンチテーゼ(antithesis)として目を向けられるかどうか、期待は以前ほど高くはない。
 他のリーダー候補者といわれる人たちも同様だ。

 世界的な政治リーダーの人材不足の中で日本も同じで、もたもたしているとあり得ない話だが安倍4選が首をもたげてくる。

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