いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

グローバリズムとナショナリズム。 globalism and nationalism

2019-09-18 19:59:53 | 日記
 (1)スポーツで自国選手を応援するのは、あまりナショナリズム(nationalism)として批判されない。人間も適度に都合主義、いいかげんなところがパラドックス(paradox)として柔軟性、幅の広さ、理性として捉えられる。

 東京五輪マラソン日本代表を決めるMGCレースでは久しぶりに日本人選手だけのレースで新鮮味が伝わってきた。その分残暑ということもあって、優勝記録は11分台の平凡なものであったが、MGCは勝つ(2位以内)ことが求められて男女とも3位までの選手は他の選手を引き離しての2位以内を目指しての必死さが伝わってきたレースだった。

 (2)マラソン男子日本記録はまず設楽悠太選手が2時間5分台を出して達成して、続いて大迫傑選手がこれを更新した。スポーツの記録は1度大台が破られると次々と続くことが特徴で(男子100メートルの9秒台も続いた)、日本人選手のマラソン2時間5分台、それ以上の記録更新が続いていくのは間違いないところだ。

 東京五輪マラソン日本代表は3名でMGC上位2名が内定し、あと1名は残りの対象3レースの記録(日本記録より1秒早い条件)とMGC3位選手の比較で決定する。

 (3)来年夏の東京五輪同様の暑さの中での代表決定レースで争った上位3名が他の選手を引き離して順当に選出される力量の可能性は高いが、男子は2時間5分台の記録を持つ設楽悠太選手も再起を目指して挑戦してくるはずで、他にも2時間5分台、それ以上の記録者が続く可能性もないことはないと考えればGMC3位の大迫傑選手としても安閑とはしていられない選考基準の明確化だ。

 (4)2時間5分台の記録が続けば世界のトップと十分に渡り合える可能性が高い。GMCレースは久しぶりに日本人選手だけの東京五輪日本代表を決めるレースとあって、世界レベルと別に手に汗握る白熱のレースとなった。

世界トップレベルと競って置いて行かれてその差を実感し切磋琢磨することも必要だが、たまには日本人選手だけでの意地、真剣勝負も見ごたえがある。

 (5)9月20日から始まるワールドカップ・ラグビーは日本代表の半数近くが外国出身選手であり、それぞれに日本企業チームに所属して日本で生活してラグビー国際規定に基づき日本代表選手として選ばれて出場する。

 ラグビー日本代表の「桜」エンブレムに紅白横ジマのユニフォームを着て日本を代表して闘う姿は外国出身選手とはいえ日本にはすでになじみ深く、こちらの方は違和感はない。

 (6)勝敗を度外視すれば日本出身選手がその数だけ代表として出場できないリスクはあるが、こちらは国際スタンダードとしてスポーツの原点の実力主義なので致し方のないところだ。

 おかげでラグビー日本代表の実力もあがってきて、世界の強豪国との対戦でも勝利することもあればかってほど圧倒されて問題なく負けることも減っている。

 (7)こちらの方(ラグビー)はグローバリズム(globalism)とナショナリズムがうまく溶け合って(melting)平等、博愛、人類愛が伝わってくる。もちろんこちらも将来は日本出身選手だけで世界と平等、対等に闘える日がくることが楽しみだ。
 
 

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