いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

アスリート・ファーストでない。 it's not athlete first

2019-12-05 20:22:00 | 日記
 (1)2020年東京五輪主会場の新国立競技場も完成して、準備もラストスパート整いつつある。の中で、急きょ札幌開催に変更になったマラソン競技はいまだに全コース設定が決まらずに、経験者によるとこの段階で選手にとってはコース戦略が見当たらずに困惑するだろうと問題推察している。

 代表選手は来年五輪を目指して計画的に調整しているとみられるが決まったのはスタート、ゴールに前半20キロまでのコースで、その先は未定のままだ。

 (2)通常マラソンコースとなると42.195キロの中間点折り返しのコースが見慣れたところで、まれに海外レースで直線コースというのもある。日本選手にとっては中間点折り返しコースに慣れて、直線コースのマラソンでもペース配分に違いが出てなにしろ42,195キロ、2時間少しの走行の長丁場なのでやはり見慣れた景色、コースのペース配分が望むところだろう。

 来年の五輪マラソン札幌コースでは4周、5周のラウンド周回コースも検討されて、これではトラック競技と変わらない。問題はIOC、東京都、組織委で急きょ決定した五輪マラソン札幌開催によるものだ。

 (3)マラソンとトラック競技の違いは、トラック競技は400メートル周回コースによる条件公平によるもので、マラソンはトラックを離れて42,195キロ市街地を駆け抜ける爽快感、景色、地形の変化を駆け抜ける、かけ引き、ダイゴ味にある。

 トラックを離れても同じ周回コースを何周も回るのであればトラック競技と同じで、マラソンの爽快感、ダイゴ味は消されてしまうだろう。

 (4)8月の真夏に猛暑の東京で開催される手はずの五輪マラソンが来年開催1年を切って急きょIOCの決定で比較涼しい札幌開催に変更されたのは、選手の健康管理、安全を考慮してのものである意味「アスリート、ファースト」の観点からのもであって、東京五輪の当初の理念、趣旨に沿うものであったが、そのマラソン札幌コース設定では警備、関係者の人員、経費(予算)の節約という経費削減に重点が置かれて、周回コースの検討などこれまでのマラソンレースになじまないイレギュラーな検討だった。

 (5)今度は五輪運営組織の都合主義でアスリート、ファースト精神、趣旨がなおざりにされて、来年の五輪レースまで半年少しとなっても全コースが決まらずに猛暑の東京から比較涼しい札幌に急きょ変更したアスリート、ファースト精神は人員、経費(予算)重視で顧(かえり)みられずに一定せずにちくはぐなおかしな対応となっている。

 (6)突然の開催地変更からコース設定が決まらない現状では、「One team」には程遠い五輪組織運営で、アスリート、ファーストに立ち返る必要がある。

 
 

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