いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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放射能処理水の行方。 whereabouts of treatment water of radioactivity

2019-12-25 20:30:32 | 日記
 (1)福島第一原発事故の廃炉処理は40年はかかるといわれる。作業期間中排出される汚染処理水の処理について現在行われている原発敷地内のタンク貯蔵式では22年夏ごろに満水となり(報道)限界を迎える。

 残りの長い期間の汚染処理水をどうするのか、政府は6案中「海洋放出」、「蒸発させ大気放出」、「海洋、大気放出の併用」の3案を有識者委員会に提案した。

 (2)他に「セメントなどで固めて地下に埋める」案も安全性も高く地上環境汚染の可能性が低く、候補地確保のむずかしさ継続経費拡大がネックと考えられるが、3案に入らなかった。政府は放射性物質の濃度を基準値以下に薄めて海洋または大気放出するという国内外でこれまで実施されてきた方式が経費負担を抑えられるとして採用する方針だ。

 (3)ただし40年はかかる福島第一原発廃炉がこれまで海洋、大気放出してきた事例と同じ規模なのか大きいのか小さいのか概要がわからなければ判断はできない。福島第一原発はM9.2の巨大地震の大津波に襲われて原発格納施設が破壊されての廃炉作業であり、比較はむずかしい。

 現在でも日常大気中に微量の放射能は存在しているが人間が生活をするのに影響、支障がなく、放射性物質の濃度を基準値内に薄めて海洋、大気放出すれば問題はないとも考えられるが、40年の長期にわたってミス、事故の危険はないのか、これまでの歴史からは不安はあり原発神話の崩壊を経験して汚染処理水の海洋、大気放出には科学技術、安全保障への不安、懸念はある。

 (4)今日的時代、社会は環境時代を迎えて、かってのようになんでも河川、海洋に流し、大気に放出すればいいよいう時代、社会でもなく、国民の環境、生活、健康に対する意識、考えも進化しており、費用対効果での原発汚染処理水のリスクを押し付けられる選択、対策では国民、地域住民の理解、協力は得られない。

 (5)高度で先端的な科学技術の開発による原発汚染処理水の処理方法(汚染水のリユースなど)でもなければ、経費、候補地選択の問題はあるがセメントなどで固めて地下に埋める方法が安全性が高いのではないのか。

 政府、原発企業が安全神話の虚構の中で適切な原発安全対策を取ってこなかった責任問題であり、国民生活の安全、安心、健康を最優先した対策、方法論が必要だ。

 

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