(1)今年1年を振り返る12月になったが、今年は日本、世界は「後戻り」(going back)した印象が強い。日本では10月の台風19号による千葉県内の停電は強力台風だったとはいえ、電柱が多く倒壊して長期間にわたり停電が続きバックアップ体制、回復に時間がかかり混乱を招いた。
情報化時代、いつでもどこでもスマホで情報が取れる時代に、電柱が倒れただけで広域停電となる危機管理問題が浮き彫りになり、災害日本の弱点、対策不足が露出した。
(2)今更ながら配電線の地中化、発電バックアップシステムの整備、必要性が指摘される。台風19号被害の義援金は現在41億円(報道)で昨年7月西日本豪雨被害の60%といわれる。
災害慣れ、関心低下が原因ともいわれているが、善意、義援金41億円は大きな金額で自然災害被害を単純に比較することはできない。被害地域、エリアの広範さ、原因、回復度合いいにもよるもので、理由は何であれ災害被害の苦しさ、負担、影響には差異はないが防げた対策、回復手段が国、組織、企業側に比重が大きいと判断されれば投資者(税負担)の国民にも義援金負担の比重に少なからず影響がでるのではないのか、それは関心の低下とも違う国民感情だ。
(3)独シンクタンクの評価では地球温暖化対策の進み具合が、日本は対象58か国、地域の中で51位とランクを下げた。マドリードで開催中のcop25(国連気候変動会議)では日本への批判が強まり、しかし同会議で演説に立った小泉環境相からは前向きな取り組みの発言は聞かれずに、温室効果ガス排出量の多い石炭火力規制については言及されずに世界の基準、期待に応えられなかった。
(4)2020年から実施される大学入学共通テストは、文科相の「身の丈」失言で英語民間試験の延期に続き、国語、数学記述式も延期(報道)される見通しで大学入試改革は元に戻ってしまった。
関電幹部などに送られた菓子箱の底には小判が詰められていて、なんとも時代遅れのおかしな後戻りだ。
(5)国外では、国民投票で決めた英国のEU離脱が3年余りの交渉で進展せずに今またEU離脱を争点に総選挙が行われてEU離脱推進の与党が勝利した。議会制民主主義発祥の英国議会が国民の意思決定を尊重できない民主主義の危機を示すものだ。
米国トランプ大統領はロシアとの戦略核兵器削減協定からの撤退を表明して、再び核戦略増強時代に逆戻りし、気候変動パリ協定からも撤退を表明しており、米国は前述の地球温暖化対策ランクでは最下位と位置付づられている。
北朝鮮との核廃絶交渉、首脳会談は双方の思惑が一致せずに進まずに北朝鮮は再びミサイル発射実験を繰り返している後戻りだ。
(6)情報化時代、社会の進化の中で、日本、世界の今年は時代に逆行、「後戻り」したといえる。危機管理が必要だ。
情報化時代、いつでもどこでもスマホで情報が取れる時代に、電柱が倒れただけで広域停電となる危機管理問題が浮き彫りになり、災害日本の弱点、対策不足が露出した。
(2)今更ながら配電線の地中化、発電バックアップシステムの整備、必要性が指摘される。台風19号被害の義援金は現在41億円(報道)で昨年7月西日本豪雨被害の60%といわれる。
災害慣れ、関心低下が原因ともいわれているが、善意、義援金41億円は大きな金額で自然災害被害を単純に比較することはできない。被害地域、エリアの広範さ、原因、回復度合いいにもよるもので、理由は何であれ災害被害の苦しさ、負担、影響には差異はないが防げた対策、回復手段が国、組織、企業側に比重が大きいと判断されれば投資者(税負担)の国民にも義援金負担の比重に少なからず影響がでるのではないのか、それは関心の低下とも違う国民感情だ。
(3)独シンクタンクの評価では地球温暖化対策の進み具合が、日本は対象58か国、地域の中で51位とランクを下げた。マドリードで開催中のcop25(国連気候変動会議)では日本への批判が強まり、しかし同会議で演説に立った小泉環境相からは前向きな取り組みの発言は聞かれずに、温室効果ガス排出量の多い石炭火力規制については言及されずに世界の基準、期待に応えられなかった。
(4)2020年から実施される大学入学共通テストは、文科相の「身の丈」失言で英語民間試験の延期に続き、国語、数学記述式も延期(報道)される見通しで大学入試改革は元に戻ってしまった。
関電幹部などに送られた菓子箱の底には小判が詰められていて、なんとも時代遅れのおかしな後戻りだ。
(5)国外では、国民投票で決めた英国のEU離脱が3年余りの交渉で進展せずに今またEU離脱を争点に総選挙が行われてEU離脱推進の与党が勝利した。議会制民主主義発祥の英国議会が国民の意思決定を尊重できない民主主義の危機を示すものだ。
米国トランプ大統領はロシアとの戦略核兵器削減協定からの撤退を表明して、再び核戦略増強時代に逆戻りし、気候変動パリ協定からも撤退を表明しており、米国は前述の地球温暖化対策ランクでは最下位と位置付づられている。
北朝鮮との核廃絶交渉、首脳会談は双方の思惑が一致せずに進まずに北朝鮮は再びミサイル発射実験を繰り返している後戻りだ。
(6)情報化時代、社会の進化の中で、日本、世界の今年は時代に逆行、「後戻り」したといえる。危機管理が必要だ。